まぶたが腫れる「霰粒腫の効果的な治療法」はご存じですか?予防法も解説!
公開日:2025/11/30

ものもらいというと一般的にはまぶたが腫れるような症状を指しますが、病気の原因や症状によって病名が異なります。
今回は同じまぶたが腫れる病気の中でも霰粒腫という病気がどんなものであるかご紹介していきます。
霰粒腫の症状や一般的なものもらいとの違い、予防する方法などについて解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
※この記事はメディカルドックにて『「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」とは?症状・原因・予防法についても解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
松澤 宗範(青山メディカルクリニック)
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2014年3月 近畿大学医学部医学科卒業
2014年4月 慶應義塾大学病院初期臨床研修医
2016年4月 慶應義塾大学病院形成外科入局
2016年10月 佐野厚生総合病院形成外科
2017年4月 横浜市立市民病院形成外科
2018年4月 埼玉医科総合医療センター形成外科・美容外科
2018年10月 慶應義塾大学病院形成外科助教休職
2019年2月 銀座美容外科クリニック 分院長
2020年5月 青山メディカルクリニック 開業
所属学会:日本形成外科学会・日本抗加齢医学会・日本アンチエイジング外科学会・日本医学脱毛学会
2014年4月 慶應義塾大学病院初期臨床研修医
2016年4月 慶應義塾大学病院形成外科入局
2016年10月 佐野厚生総合病院形成外科
2017年4月 横浜市立市民病院形成外科
2018年4月 埼玉医科総合医療センター形成外科・美容外科
2018年10月 慶應義塾大学病院形成外科助教休職
2019年2月 銀座美容外科クリニック 分院長
2020年5月 青山メディカルクリニック 開業
所属学会:日本形成外科学会・日本抗加齢医学会・日本アンチエイジング外科学会・日本医学脱毛学会
霰粒腫の予防法

霰粒腫の効果的な予防法を教えてください。
- 霰粒腫は一般的なものもらいとは違い細菌感染ではないため、目の周りの傷などが直接的な原因になるケースはほとんどありません。それでも、普段から目の周りを清潔に保ち汚れた手などで目をこすらないように気を付けることは重要です。
- また、揚げ物や肉類といった油脂が多い食生活も原因になる場合があります。バランスの良い食生活を心掛け、適度な運動を行うなどして身体の代謝を良くすることも予防を行ううえで重要なことです。
再発を防止するにはどうしたら良いのでしょうか?
- 霰粒腫は一度治った状態でも、また再発してしまうケースが少なくありません。
- これは個人差があり、人によっては手術を行っても複数回再発してしまう方がいます。霰粒腫はまぶたの奥にある脂腺と呼ばれる脂を分泌する部分が詰まってしまうことが原因で起こる病気です。そのため、出口が詰まらないようにホットタオルや温めるタイプのアイマスクなどの使用が効果的です。
- 他にもまぶたの周りを優しくマッサージなどすることにより、脂の詰まりや角質が溜まった状態が改善する効果が期待できます。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
- 霰粒腫は、一般的なものもらいである麦粒腫とは原因や症状が大きく異なります。
- 麦粒腫は主にまぶたの傷に細菌感染することなどで発症しますが、霰粒腫は基本的に無菌性の炎症であり細菌感染が原因にはなりません。そのため、霰粒腫を引き起こす原因は比較的分かりづらく、人によっては何度も再発してしまうケースがあります。
- 霰粒腫を予防するためには、目の周りを清潔に保ち、汚れた手などで目を触らないことなどが重要です。また、生活リズムなども影響する場合があるため、睡眠をしっかり取り油脂の多い食品を摂り過ぎないことも予防につながります。
- 高齢者に再発する霰粒腫の場合には、脂腺がんの可能性を疑う必要があります。表面が凹凸不整で不規則に増殖している場合や、潰瘍を伴う場合、血管走行異常がある場合などにはとくに注意が必要です。
編集部まとめ

一般的にものもらいというと、まぶたが腫れて膿が溜まり、痛みがあるような症状を指すことが多いです。
そのような症状の場合は麦粒腫である可能性が高く、膿が出てしまえば快方に向かっていきます。
しかし、同じようなまぶたが腫れる症状でも長期間しこりが残る場合では霰粒腫を疑ったほうがよいでしょう。
霰粒腫の場合は痛みはほとんどありませんが、しこりがある状態が続き腫れが大きくなってしまうと手術が必要になるケースもあります。
症状を悪化させないために、痛みがない状態でも早めに眼科を受診し、専門医の診断を受けることをおすすめします。