「気管支炎」を疑ったら”何科に受診”かご存知ですか?治療のポイントも医師が解説!
公開日:2025/12/22

気管支炎と聞くと「咳の症状がある病気」と思いがちですが、風邪のウイルスなどが原因で引き起こされます。
風邪はすぐ治ると軽く考えていても、気管支炎が発症すると咳が続き重症になると入院するケースもある怖い病気なのです。
気管支炎は急性気管支炎と慢性気管支炎の2種類に分けられますが、原因・症状・治療方法に違いがあります。
今回は、気管支を治すためにはどのようにすればよいのかについて詳しく解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「気管支炎」とは?症状・原因についても詳しく解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
工藤 孝文(工藤内科)
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みやま市工藤内科 院長・糖尿病内科医・漢方医・統合医療医。福岡大学医学部を卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。現在は、福岡県みやま市の工藤内科にて、糖尿病内科・ダイエット外来・漢方治療を専門に、地域診療を行っている。NHK「ガッテン!」「あさイチ」、日本テレビ「世界一受けたい授業」などテレビ出演多数。著書は50冊以上におよび、Amazonベストセラー多数。YouTube「工藤孝文のかかりつけ医チャンネル」が現在人気を集めている。
日本内科学会・日本糖尿病学会・日本肥満学会・日本東洋医学会・日本抗加齢医学会・日本女性医学学会・日本高血圧学会、日本甲状腺学会・日本遠隔医療学会・小児慢性疾病指定医。
日本内科学会・日本糖尿病学会・日本肥満学会・日本東洋医学会・日本抗加齢医学会・日本女性医学学会・日本高血圧学会、日本甲状腺学会・日本遠隔医療学会・小児慢性疾病指定医。
目次 -INDEX-
気管支炎を治すためには

何科を受診したら良いですか?
- 咳が止まらないという症状であれば、耳鼻咽喉科・呼吸器内科を受診しましょう。
- 咳の他に発熱・頭痛・胸焼けなどの症状がある場合は、内科での受診をおすすめします。
治療方法を教えて下さい。
- 急性気管支喘息は、数日から数週間続くため治療が必要です。治療方法は、痰を排出する薬・咳止め・抗菌薬などの症状を和らげる投薬治療のほかに、安静・水分栄養補給などが中心です。
- 慢性気管支炎の場合は、禁煙と薬物療法が基本ですが、更に痰を抑える薬と、気道が狭くなって息切れがする場合は気管支拡張薬なども投与します。また、薬液を細かい霧状にして投与するネブライザーや在宅酸素療法などの治療・呼吸リハビリテーションを行うケースもあります。必要な栄養摂取や適度な運動・風邪予防など、生活習慣の見直しも必要です。
治療後の過ごし方で意識することはありますか?
- 気管支炎の治療後は、再発しない生活を心がけましょう。
- 風邪などの感染症を予防するため、手洗い・うがい・マスクの着用・咳エチケットなどを徹底してください。
- また、睡眠不足や偏った食事など不規則な生活は、免疫力の低下につながります。気管支炎の治療後は、生活リズムを整えて健康維持を心がけましょう。
規則正しい生活を送ることが重要なのですね。
- 気管支炎はウイルスから発症してしまうため、風邪をひかない・ウイルスを体内に入れないことが予防となります。
- そのためには、規則正しい生活を送るのが理想的ですが、仕事や子育てをしていると規則正しい生活を送れないケースもあります。
- 朝ごはんを毎日食べる・睡眠時間を確保するなど目標を立てて、規則正しい生活を心がけ気管支炎を発症させない体作りを目指しましょう。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
- 気管支炎は、風邪やインフルエンザのウイルスが原因で引き起こされます。
- そのため、気管支炎にならないためには、ウイルスに感染しない生活を心がけることが大切です。
- ウイルスが流行する寒い時期はもちろんですが、普段から手洗い・うがい・マスクの着用・規則正しい生活を送り、気管支炎を予防しましょう。
編集部まとめ

気管支炎は咳や痰などの症状があり、息苦しい状態が続くため辛い病気です。
風邪は軽い病気と思いがちですが、ウイルスが気管に入り込んでしまうと気管支炎を引き起こしてしまうため、注意しなければいけません。
そのため、風邪やインフルエンザに感染しないことが1番の予防になります。
また、気管支炎を発症させないために、普段の生活習慣を見直し健康な体作りを心がけましょう。