「鍼治療」を受けた方がいい人の特徴はご存じですか? リスクや注意点も専門家が解説!
「鍼治療」を受けた方がいい人の特徴はご存じですか? 鍼治療のリスクや注意点もについても「とまり木鍼灸整骨院」の澤田先生に解説していただきました。
※この記事はMedical DOCにて【【鍼灸師に聞く】鍼治療は「痛い・怖い・つらい」イメージがある…実際どうなの?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
監修鍼灸師:
澤田 金悟(とまり木鍼灸整骨院)
編集部
鍼治療を受けられない人はいますか? 子どもでも大丈夫ですか?
澤田先生
基本的に、どなたでも受けることができます。お子さんでも大丈夫です。ただし、高齢者やお子さんなどは、刺激に対して過剰に反応してしまうことがあります。その場合、例えばローラー鍼という刺さない鍼による施術で刺激を抑えます。
編集部
基本的には誰でも安全に受けられるのはいいですね。
澤田先生
ただし、金属アレルギーの人は注意が必要です。ステンレス製の鍼にアレルギー反応を示すことがあるので、もし金属アレルギーを持っていたら事前に施術者へご相談ください。
編集部
鍼治療のリスクがあれば教えてください。
澤田先生
眠気やだるさ、筋肉痛などの症状が表れることもあります。ただし、これらは好転反応と呼ばれるもので、多くが一時的なものです。とくに普段あまり身体のメンテナンスをしていないと、反応も起こりやすくなります。しばらくすると消えていきますが、もし症状が長引くようなら施術者にお知らせください。
編集部
医療機関の治療との併用はできますか?
澤田先生
問題ありません。鍼治療と西洋医学による治療は症状に対してのアプローチが異なり、お互いに補完することもできます。とくに鍼治療をすると免疫力がアップして、自己治癒能力が高まりやすくなるので、自然と症状が改善されて身体の機能も高まっていくこともあるでしょう。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
澤田先生
鍼治療というと、どうしても注射を打つようなイメージを持ってしまうかもしれません。私は鍼治療に対して「痛そう」「怖い」という印象を持っている人に、「鍼はとても細い指で、身体の奥のコリがある部分を刺激していくようなもの。つまり、とても細い指で指圧をするようなものなんですよ」ということをお伝えしています。鍼を打ったり刺したりといったイメージがあると、「怖そう」という印象を持たれるかもしれませんが、指圧というとあまり怖さを感じませんよね。このようにマイナスなイメージをプラスに変えて、安心して心地よく鍼治療を受けていただければと思います。