「マグネシウム」は”血圧と精神”にどんな効果がある?健康効果を管理栄養士が解説!

「マグネシウムを取りすぎる」と何の症状が出る?効果や一日の摂取量などを管理栄養士が解説!
※この記事はメディカルドックにて『高血圧に効果がある「マグネシウムを取りすぎる」と何の症状が出る?管理栄養士が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修管理栄養士:
中島 三容子(管理栄養士)
目次 -INDEX-
「マグネシウム」とは?

マグネシウムは人体に必要なミネラルの一種です。成人では、体内に約25gが存在し、その約6割はリン酸マグネシウムや炭酸水素マグネシウムとして骨や歯に含まれ、残りは筋肉や脳・神経に存在しています。マグネシウムは300種類以上の酵素の補因子として働き、筋肉の収縮や神経情報の伝達、体温・血圧の調整にも役立っています。
マグネシウムの一日の摂取量

<成人男性の推奨量>
18~29歳:340mg/日
30~49歳:380mg/日
50~64歳:370mg/日
<成人女性の推奨量>
18~29歳:280mg/日
30~64歳:290mg/日
妊婦の付加量:+40mg/日
マグネシウムの効果

骨や歯の形成
マグネシウムは、骨や歯の形成に欠かせない重要な栄養素です。体内のマグネシウムの約6割は骨や歯に貯蔵されており、これにより骨の構造を安定させています。また、血液中のマグネシウムが不足すると、体は骨に蓄えられたマグネシウムを溶出させて血中濃度を維持します。この機能は、長期間の不足が続くと骨密度の低下につながる可能性があります。
補酵素として多くの代謝に関与
マグネシウムは、体内では酵素の補助因子としてエネルギー代謝など300種類以上の酵素反応に重要な役割を持っています。また、遺伝をつかさどる核酸の代謝やたんぱく質の合成にも必要です。
精神の安定
マグネシウムは、神経の情報伝達を調整する働きがあり、神経の過剰な興奮を抑える作用があります。そのため、気分の安定やリラックスに寄与する栄養素として注目されています。
筋肉収縮の調整
マグネシウムは、カルシウムが筋肉の収縮を調整するのを助けています。カルシウムは筋肉が収縮(縮む)方向に作用し、マグネシウムは弛緩(ゆるむ)方向に作用します。
血圧のコントロール
マグネシウムは、カルシウムとともに血圧をコントロールしています。カルシウムが血管の筋肉を収縮させる(血管が縮む)ことで血圧が上がり、マグネシウムが血管の筋肉を弛緩させる(血管が拡がる)ことで血圧が下がります。
「マグネシウムのとりすぎ」についてよくある質問

ここまでマグネシウムのとりすぎについて紹介しました。ここでは「マグネシウムのとりすぎ」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
マグネシウムサプリを摂りすぎるとどうなりますか?
中島 三容子
通常の食事以外にサプリメントや薬でマグネシウムを摂り過ぎると、軟便や下痢を起こすことがあります。そのため、サプリメントや薬など通常の食事以外からの摂取による耐容上限量が設定されており、成人の場合は350mg/日となっています。サプリメントや薬でマグネシウムを摂る場合は医師や薬剤師と相談のうえ、用量を守るようにしましょう。
まとめ
マグネシウムは様々な働きをもつ人体にとって大切な多量ミネラルのひとつであり、適切な摂取が健康に寄与します。日常の食事にマグネシウムを意識的に取り入れ、バランスの取れた食生活を心がけることが重要です。個人の判断で安易にサプリメントに頼ることは過剰摂取のリスクがあるため、不安がある場合は医療機関を受診して、必要な対策を講じることをお勧めします。
「マグネシウム」と関連する病気
「マグネシウム」と関連する病気は6個ほどあります。各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
整形外科の病気
循環器系の病気
- 高血圧症
- 虚血性心疾患
内科の病気
神経内科の病気
- 神経過敏症
消化器内科の病気
- 下痢症
「マグネシウム」と関連する症状
「マグネシウム」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
関連する症状
- 吐き気、嘔吐、食欲不振
- 眠気、脱力感
- 筋肉の痙攣、ふるえ、こむら返り
- 神経過敏、抑うつ感
- 軟便、下痢