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「たんぱく質」の不足・摂り過ぎで体はどうなる?“要注意なサイン”を管理栄養士が解説!

 公開日:2026/03/13
「たんぱく質」の不足・摂り過ぎで体はどうなる?“要注意なサイン”を管理栄養士が解説!

たんぱく質の一日の摂取量とは?メディカルドック監修医がたんぱく質の一日の摂取量・男女別の摂取量・不足すると現れる症状・過剰摂取すると現れる症状などを解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「たんぱく質」を「一日分の摂取量」より摂り過ぎると疲れやすくなる?管理栄養士が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

寺下 博美

監修管理栄養士
寺下 博美(管理栄養士)

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高齢者の方の日々の食事を、美味しく、楽しんで召し上がっていただける様、栄養管理、栄養相談に従事しています。
東京糖尿病療養指導士、食事アレルギー分野管理栄養士、フレイルサポート栄養士、東京JDA-DATスタッフ、終末期ケア専門士、フードコーディネーター

「たんぱく質」とは?

「たんぱく質」とは?

たんぱく質は、炭水化物、脂質とともに、エネルギー産生物質の1つで、人間の体にとってなくてはならない栄養素です。人間の身体は60%が水分で残りの40%の半分がたんぱく質です。筋肉や臓器、皮膚、爪、毛髪など体のいろいろな部分をつくっている主要な構成成分で、体の機能を調整するために必要なホルモンや酵素の材料でもあります。栄養状態の鍵を握るのもたんぱく質です。たんぱく質を構成するアミノ酸は 20 種あり、ヒトはそのうち、11 種を他のアミノ酸又は中間代謝物から合成することができますが、それ以外の9 種は食事から直接摂取しなければなりません。

【男性】たんぱく質の一日の摂取量

【男性】たんぱく質の一日の摂取量

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」によると、男性のたんぱく質の1日あたりの推奨量は以下のとおりです。
男性18〜74歳 65g
  75歳以上 60g

【女性】たんぱく質の一日の摂取量

【女性】たんぱく質の一日の摂取量

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」によると、女性のたんぱく質の1日あたりの推奨量は以下のとおりです。
女性 50g
妊婦付加量(中期)+5g (後期)+25g
授乳婦付加量+20g

【ダイエット中の女性】たんぱく質の一日の摂取量

【ダイエット中の女性】たんぱく質の一日の摂取量

ダイエット中に、摂取したいたんぱく質量は、「体重1kgあたり、たんぱく質1.0~1.2g」が目安です。健康的に痩せるため、1日に必要なタンパク質の摂取量は体重60kgの人ならば60〜72gとなります。

【筋トレ】たんぱく質の一日の摂取量

【筋トレ】たんぱく質の一日の摂取量

(軽めの筋トレ)1.2~1.4g
(重めの筋トレ)1.6~1.7g
運動の30分後と就寝の1〜3時間後は「筋肉作りのゴールデンタイム」と言われ、この時間になると成長ホルモンの分泌が盛んになり、筋肉の修復が行われます。その時に筋肉の原料となるアミノ酸が豊富にあると、筋肉の修復がうまくいきます。筋トレ後に、プロテインを飲むと筋肉作り、疲労回復につながります。

たんぱく質を過剰摂取すると現れる症状

たんぱく質を過剰摂取すると現れる症状

倦怠感、疲労

摂りすぎたたんぱく質を処理しようとして、肝臓や腎臓への負担が大きくなり、倦怠(けんたい)感や疲労が蓄積される場合があります。倦怠感や疲労感が続く場合は内科を受診されることをお勧めします。

腹痛

余分なたんぱく質が結腸(大腸の一部)まで達し、その際に食物繊維が少ない場合、おなかが張って腹痛を引き起こしたり、排便の切迫感を覚えたりなど、腸での不快感を生じることがあります。そのような症状が続く場合は、内科を受診することをお勧めします。

尿路結石

肉や魚、卵や乳製品などに含まれる動物性たんぱく質を摂りすぎると、尿中のカルシウムやシュウ酸の排泄が増加し、これらが結合することで尿路結石のリスクが高まることがあります。シュウ酸はカルシウムと結合しやすい性質を持ち、これらが結合すると、石のような塊となって、血管を詰まらせる原因となり、激しい痛みがある場合は、泌尿器科を受診しましょう。

たんぱく質が不足すると現れる症状

たんぱく質が不足すると現れる症状

クワシオルコル

クワシオルコルは、重度のたんぱく質不足による栄養障害で、特に発展途上国の幼児や高齢者、重度の栄養不良者に発生します。原因は、エネルギーは摂取できてもたんぱく質が極端に不足することです。主な症状は、浮腫(むくみ)、顔や手足の腫れ。皮膚の変化、乾燥、色素沈着、びらん。成長障害、発育遅延。肝腫大、脂肪肝による肝臓の腫れ。無気力・免疫力低下、感染症にかかりやすいなどです。治療と予防は、たんぱく質を含むバランスの取れた食事とビタミン・ミネラル補給。早期発見と適切な栄養管理です。適切な栄養補給で回復可能ですが、重症化すると命に関わるため早期対処が重要です。クワシオルコルの症状がある場合は、内科の受診をお勧めします。

サルコペニア

サルコペニアは、たんぱく質不足や加齢、疾患、運動・栄養不足が原因で筋肉量が減少する状態です。進行すると、姿勢保持や歩行に必要な筋肉が衰え、日常生活に支障をきたし、放置すると歩行困難になることもあります。骨格筋量は25~30歳頃から減少、加齢が主な要因ですが、活動不足や栄養不良も危険因子です。予防には、体重1kg当たり1.0g以上のたんぱく質摂取が有効とされ、特にレジスタンス運動(筋トレ)が推奨されます。栄養摂取と運動を組み合わせることでより効果的です。サルコペニアの症状がある場合は、内科や老年内科の受診をお勧めします。

フレイル

フレイルは、加齢による心身の衰えで、身体機能の低下に加え、認知機能や精神的問題、経済的困窮なども含まれます。健康な状態からフレイルを経て要介護・寝たきりへ進むことが多く、一度悪循環に陥ると急速に悪化する可能性があります。主な原因はたんぱく質不足と運動不足です。生活習慣や食生活の改善、社会参加を心がけ、早期から予防することが重要です。フレイルが疑われる場合は、内科や老年内科の受診をお勧めします。

「たんぱく質の一日の摂取量」についてよくある質問

「たんぱく質の一日の摂取量」についてよくある質問

ここまでたんぱく質の一日の摂取量を紹介しました。ここでは「たんぱく質の一日の摂取量」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

たんぱく質を摂りすぎているサインはありますか?

寺下 博美寺下 博美

摂りすぎたたんぱく質を処理しようとして、肝臓や腎臓への負担が大きくなり、倦怠(けんたい)感や疲労が蓄積される場合があります。また、おなかが張って腹痛を引き起こしたり、排便の切迫感を覚えたりなど、腸での不快感を生じることがあります。

納豆1パックのたんぱく質量はどれくらいでしょうか?

寺下 博美寺下 博美

納豆1パック(40g)のたんぱく質量は、6.6gです。納豆や豆腐は植物性たんぱく質となり、脂質が低く脂肪を燃焼する効果もあります。また、肉、魚、乳製品は動物性たんぱく質となり、必須脂肪酸がバランスよく含まれています。1食のなかで、植物性たんぱく質と動物性たんぱく質の2種類のたんぱく質をバランス良く摂るといいでしょう。

まとめ

1日に必要なたんぱく質量は 体格や活動量によって異なりますが、一般的には 60g前後 とされています。たんぱく質は 朝・昼・夕の3食で20〜30gずつバランスよく摂取するのが理想的 です。例えば、朝と昼に5gずつしか摂らず、夕食で残りの50gをまとめて摂るような偏った取り方は たんぱく質の利用効率が低下するため、推奨されません。1食のたんぱく質量が少なすぎると、筋肉の分解が始まってしまい、逆に1食の摂取量が多すぎると体内で吸収しきれず、余ったたんぱく質が体の外へ排出され、脂肪になります。せっかくたんぱく質をとっても、もったいないですし、健康に害を及ぼすこともあります。3食でこまめに摂取するようにしましょう。

「たんぱく質」と関連する病気

「たんぱく質」と関連する病気は3個ほどあります。各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する病気

  • クワシオルコル
  • サルコペニア
  • フレイル

「たんぱく質」と関連する症状

「たんぱく質」と関連している、似ている症状は6個ほどあります。各症状・原因・治療方法などについての詳細リンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • むくみ
  • 筋力低下、サルコペニア
  • 免疫力の低下
  • 肌や髪のトラブル
  • 下痢
  • 腎臓への負担

この記事の監修管理栄養士

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