ICLの治療費は保険適用になる?費用の目安やレンズの種類による違い【医師解説】

ICLの治療を考えている人にとって、特に気になるのが費用面だと思います。レンズの種類によって治療が大きく異なるため、何を選んだらいいか迷っている人も多いのではないでしょうか。また、高額なレンズを購入するため保証期間も気になるところです。そこで今回は「きくな湯田眼科」の湯田先生に、ICLの治療費について、解説していただきました。

監修医師:
湯田 健太郎(きくな湯田眼科)
編集部
ICLは保険適用になりますか?
湯田先生
いいえ、保険適用外なので全額自己負担になります。手術は、両目で50〜80万円が目安になります。ただし、確定申告の際に医療費控除を受けることができます。
編集部
費用に幅があるのはなぜでしょうか?
湯田先生
費用は選択するレンズによって異なります。ICLのレンズには、作りや材質の違いによって様々な種類があります。大きく分けると「ICL(Implantable Collamer Lens)」「IPCL(Implantable Phakic Contact Lens)」「アイクリル」の3種類があります。IPCLとアイクリルレンズは、ハイブリッド親水性アクリルで作られたレンズで、もともと老眼対策の眼内コンタクトレンズとして登場しました。ただし、3種類のレンズは素材や構造が違うだけで、基本的に性能の違いはありません。
編集部
どれを選択すればいいのですか?
湯田先生
ICLもIPCLも手術の方法は同じですが、IPCLの方がサイズの選択肢が多いという特徴があります。また、納期にも違いがあり、ICLは発注してからレンズが納品されるまで約2週間であるのに対し、IPCLは2カ月程度かかります。
編集部
なぜ、IPCLは納期が遅いのですか?
湯田先生
ICLは、あらかじめ製造されたレンズのストックの中から、患者さんに適したレンズが選択されます。一方、IPCLは患者さんごとにサイズや度数が調整されたカスタムレンズであり発注後に製造されるため、納品までに時間がかかるのです。
編集部
レンズの国内承認について教えてください。
湯田先生
ICLは国内で唯一承認が得られているレンズである一方、IPCLやアイクレルは国内未承認のレンズであるため、海外から個人輸入する必要があるからです。もちろん、海外での使用実績は豊富で安全性も確立されていますが、日本におけるIPCLは医師の責任のもと個人で使用します。補償制度の手厚さはICLが勝るものの、実際のところIPCLによる有害事象は起きていないので、そのあたりは心配しなくても大丈夫でしょう。
※この記事はメディカルドックにて<「ICL」は長期的に見たらコンタクトレンズよりもお得? 費用や保証期間を医師が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。



