インプラント治療の「インフォームドコンセント」不安を解消するカウンセリングの工夫【医師解説】

インプラント治療を検討する際、治療前の「インフォームドコンセント」は歯科医から十分な説明を受け、治療に対する理解を深める機会となります。インフォームドコンセントにおける歯科医院の取り組みを、本荘歯科クリニックの本荘先生に解説してもらいました。

監修歯科医師:
本荘 真也(本荘歯科クリニック)
編集部
インフォームドコンセントで患者さんの理解度を深めるために、説明の際に工夫されていることはありますか?
本荘先生
インフォームドコンセントの前に治療に関する資料を見てもらい、大まかな流れやメリット・デメリットについて事前に理解してもらえるようにしています。そのうえで、治療前に撮影したレントゲンやCT、口腔内写真、模型といった資料を見せながら説明を行うことで、より分かりやすく理解を深めてもらうように工夫しています。
編集部
インフォームドコンセントの際、患者さんの理解度をどのように確認されていますか?
本荘先生
説明の際はその都度、質問やわからない点がないかを確認しながら進めています。また、インフォームドコンセント後、実際の治療に入る前にもう一度カウンセリングを実施し、患者さんに不安や疑問点がないかの最終確認を行っています。
編集部
そのほかに、インフォームドコンセントに際して気をつけていることはありますか?
本荘先生
以上のような十分なインフォームドコンセントを行えば、「説明を聞いていない」といったトラブルはほとんど発生しないと思います。ただ1つ難しいのは、実際にインプラントを装着してみないとわからない感覚も多いという点です。説明ではできるだけ治療後のイメージをお伝えするように努めていますが、歯が入っている感覚や最終的な見た目などは、やはり治療後でないと実感できないことが多々あります。そのため、この点を事前にどこまでイメージしてもらえるかが課題だと考えています。
編集部
その点について、具体的に何か工夫されていることはありますか?
本荘先生
同じような症例の患者さんの治療前後の写真を見せて、実際の仕上がりや見た目を確認してもらいます。ただし、これは患者さんの個人情報を扱うことになりますので、その点についてもインフォームドコンセントの際にきちんと説明し、必ず同意を得るようにしています。具体的には、治療後の写真やレントゲン資料を、お名前やお顔を伏せた状態でほかの患者さんへの説明や学会などで使用する可能性があることを伝えています。
編集部
最後に、読者へメッセージをお願いします。
本荘先生
インプラント治療は「治療したら終わり」ではなく、その後20年、30年と長期にわたって向き合っていく治療です。そのため、事前にしっかりと説明を受け、リスクやメリット・デメリットを十分に理解したうえで治療を受けることが大切です。もし、ご不安やお悩みのある場合はセカンドオピニオンを活用するなどして、信頼できる歯科医院で治療を受けることをおすすめします。
※この記事はメディカルドックにて<インプラント治療前に必要な「説明と同意」 これだけは歯科医に確認すべきこととは?>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。



