糖尿病の合併症を防ぐ! 腎障害の早期発見に必須の「尿検査」とは【医師解説】

様々な合併症を引き起こし、ときには命のリスクになることもある「糖尿病」。発症してから治療をするのではなく、できる限り予防することが大切になってきます。今回は、糖尿病を予防するための血液と尿を調べる重要性について「赤塚クリニック」の赤塚先生に解説していただきました。

監修医師:
赤塚 元(赤塚クリニック)
編集部
そのほかの血液検査についてはいかがでしょうか?
赤塚先生
75g経口ブドウ糖負荷試験は、75gのブドウ糖水を飲んでもらい、その2時間後に採血して血糖値を測ります。これをおこなうことで、血糖値を正常に保つ「耐糖能」という能力がどれくらい高いかを調べます。随時血糖値検査は、食後からの時間などを決めず、食事の時間と無関係に採血して血糖値を測る検査です。
編集部
それだけ多くの検査をしなければいけないのですか?
赤塚先生
日本糖尿病学会では、これらの4つの検査を必要に応じて選択しておこない、例えば「早朝空腹時血糖値が126mg/dL以上」かつ、「ヘモグロビンA1cが6.5%以上」だった場合には糖尿病と診断するなどと細かく定められています。
編集部
次に、尿検査を受ける必要性についても教えてください。
赤塚先生
尿検査は腎障害の早期発見に役立つために必要で、「一般尿試験紙検査」と「微量アルブミン尿検査」があります。微量アルブミン尿検査は尿のなかにアルブミンがどれだけ含まれているかを調べる検査で、糖尿病による腎障害を調べるためには必須の検査です。
※この記事はメディカルドックにて<「糖尿病」にならないためにはどうしたらいいかご存じですか? 2つの検査の重要性を医師が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。




