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「健康診断で指摘」されたら要注意!症状がなくても“放置厳禁”な不整脈の正体【医師が解説】

 公開日:2025/11/20
不整脈とは?

不整脈の治療には、症状や病状に応じて様々な薬物療法が用いられます。しかし「薬を一生飲み続けなければならないの?」と、不安に思う人も多いのではないでしょうか。今回は、不整脈とはどのような状態なのか、「新中野なべよこ内科」の高昌先生に解説していただきました。

高昌 秀安

監修医師
高昌 秀安(新中野なべよこ内科)

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杏林大学医学部卒業、杏林大学大学院医学研究科修了。その後、杏林大学医学部付属病院、立正佼成会附属佼成病院(現・杏林大学医学部付属杉並病院)などで経験を積む。2024年、東京都中野区に「新中野なべよこ内科」を開院。医学博士。日本循環器学会専門医、日本内科学会認定医、日本心血管インターベンション治療学会認定医。日本医師会認定産業医。

編集部編集部

まず、不整脈について教えてください。

高昌 秀安先生高昌先生

不整脈は病名ではなく、文字通り「脈が不整、整っていない状態」の総称を指します。脈が速い・遅い、脈が飛ぶ(1拍〜数拍抜けてしまう)、途切れる、不規則になるなど、脈が乱れる状態は全て不整脈です。

編集部編集部

脈のスピードも関係しているのですか?

高昌 秀安先生高昌先生

平常時の脈拍数も人によって異なるため、多少の速い・遅いがあるのは普通ですが、それが一定の範囲を超えると不整脈に含まれます。具体的には、1分間に100回以上だと「頻脈」、50回以下は「徐脈」と呼びます。

編集部編集部

なぜ、不整脈が起こるのですか?

高昌 秀安先生高昌先生

不整脈の原因は人によって様々です。循環機能に問題がなくても、過労やストレス、睡眠不足などによって不整脈が起こることもある一方、深刻な心疾患などによって不整脈が引き起こされることもあります。また、不整脈そのものが脳梗塞などの原因になり得ます。

編集部編集部

不整脈になると、どのような症状が出るのですか?

高昌 秀安先生高昌先生

動悸や胸の不快感、息切れなどが起こることもありますが、すぐに不整脈だとわかる特徴的な症状というのはあまりないかもしれません。また、全く症状がなく、健康診断などではじめて指摘される人も一定数いらっしゃいます。逆に言うと、自覚症状がないため長期間気がつかず、脳梗塞などになってはじめて診断されるというケースも多くあります。健康診断などで不整脈を指摘されたら、症状がなくてもできるだけ早く医療機関で検査することが大切です。

※この記事はメディカルドックにて<「不整脈」の原因・治療法はご存じですか? 薬の副作用や服用期間も医師が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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