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「起立性調節障害」は漢方薬も有効? 効果と注意点を医師が解説

 公開日:2025/11/30
漢方薬を用いた治療とは?

朝起きるのがつらい」「立ちくらみやめまいが頻繁に起こる」。このような症状に悩む思春期の子どもたちに多い疾患が「起立性調節障害」です。この病気は、成長期特有の体調変化やストレス、環境要因などが原因で起こり、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。治療には薬物療法や生活習慣の改善が用いられますが、特に注目されているのが「漢方薬」を用いた治療です。本記事では、園ペインクリニックの松本先生に、起立性調節障害の漢方薬を用いた治療法について詳しくお話を伺いました。

松本 園子

監修医師
松本 園子(園ペインクリニック)

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2005年、大学卒業後、医師免許を取得。順天堂大学の光畑裕正元教授に師事し、痛み治療の専門的な知識と技術を学ぶ。昭和大学横浜市北部病院やがん研有明病院でも研鑽を積む。2022年、生まれ育った亀戸に「園ペインクリニック」を開院し、院長就任。医学博士、日本麻酔科学会専門医・指導医、日本ペインクリニック学会ペインクリニック専門医、日本東洋医学会漢方専門医、日本緩和医療学会緩和医療認定医。Instagram

編集部編集部

漢方薬が起立性調節障害にどのように作用するか教えてください。

松本園子先生松本先生

漢方薬は、全身のバランスを整えることで症状を改善させます。例えば、めまいや倦怠感には血流を促進する漢方薬が有効です。また、ストレスによる緊張が強い場合には、心を落ち着ける作用を持つ漢方薬が使用されます。これにより、めまいや頭痛、立ちくらみといった症状が緩和されることが期待できます。

編集部編集部

漢方薬が効果的な場合とそうでない場合について教えてください。

松本園子先生松本先生

漢方薬は軽度の症状に向いており、子どもや副作用を避けたい方に適しています。ただし、器質的な疾患や重症例では、漢方薬だけでは十分な効果が得られないことがあります。患者の体質や症状に応じた適切な処方が必要です。

編集部編集部

市販の漢方薬を選ぶ際の注意点について教えてください。

松本園子先生松本先生

市販の漢方薬は、軽度の症状に対して効果を発揮する場合がありますが、自己判断で使用すると症状が悪化するリスクもあります。漢方薬は一人ひとりの体質に応じた処方が重要なため、必ず専門医や薬剤師に相談してください。特に子どもの場合は、適切な指導の下で使用することが大切です。

※この記事はMedical DOCにて<「朝起きるのがつらい」起立性調節障害に効果的な漢方薬を医師が解説>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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