おでこのしわはボトックス? ヒアルロン酸? 最適治療の選び方を医師解説

おでこのしわが気になり、様々なセルフケアを試している人も多いと思います。しかし、セルフケアよりも美容外科で治療を受ける方が、おでこのしわの改善が期待できるそうです。一体、どのように治療法を選べばよいかなど、「あきこクリニック」の田中先生に解説していただきました。

監修医師:
田中 亜希子(あきこクリニック)
編集部
おでこのしわ治療を治す場合、どのようにして治療法を選べばいいのでしょうか?
田中先生
代表的な治療法であるボトックス注射とヒアルロン酸注射を例に、比較して考えてみます。ボトックス注射は、表情筋の働きを抑制することでしわができるのを防ぐ効果があります。そのため、表情を動かしたときにできるしわに対して有効ということです。例えば、目を開いたときや表情を変えたときにしわができる場合には、ボトックス注射がおすすめです。
編集部
一方で、ヒアルロン酸注射についてはいかがですか?
田中先生
ヒアルロン酸には水分をしっかり抱え込む作用があるため、注入すると皮膚の内側からハリが生まれ、自然で美しい丸みを持たせることができます。それにより、しわの原因となる凹凸が改善され、綺麗なおでこに仕上がります。つまり、ヒアルロン酸注射は表情に関係なくできるしわや、深く刻まれたしわに有効ということになります。
編集部
しわの原因によって治療法の選択肢が変わるのですね。
田中先生
はい。例えば、ボトックス注射は人によって向き不向きが大きく分かれます。なかにはボトックス注射をすることで、目が開けにくくなったり、目が重たく感じられたり、顔が怖く見えたりする人もいます。そのため、まずは患者さんの眉毛を抑えてみて、「目が開けにくい」という人には別の治療法をおすすめしています。
編集部
個人差があるのですね。
田中先生
そのほか、一重まぶたの人のなかには、目を開くとき無意識に、おでこにしわを寄せる人もいます。そのような場合には、二重まぶたにすることでおでこのしわが改善することもあります。適した治療法は一人ひとりによって異なるので、まずは医師に相談いただければと思います。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
田中先生
効果的なしわ治療をおこなうには、しわができる原因を見定め、最適な治療法を選ぶことが必要です。「これを貼ればしわが消える」といった謳い文句の商品も出回っていますが、実際は適切なしわ治療は人によって異なります。美容外科や美容皮膚科というと、つい二の足を踏んでしまう人もいらっしゃいますが、「まずはプロの意見を聞いてみよう」という軽い気持ちで、カウンセリングにお越しいただければと思います。
※この記事はMedical DOCにて<老け顔に見える「おでこのしわ」の原因はご存じですか? 改善方法や治療の選び方も医師が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。