「眠れない夜が続く」不眠症の原因とタイプ別の改善を医師解説

「なかなか寝つけない」「夜中に何度も目が覚める」。このような悩みを抱えていませんか? 睡眠不足が続くと日中の集中力が低下したり、体調を崩しやすくなったりして、日常生活に大きな影響を与えることがあります。しかし「不眠症かもしれない」と思っても、どうすればよいのか迷ってしまう人もいるかもしれません。そこで、不眠症の対処法について関谷先生(初台クリニック)に詳しく解説してもらいました。

監修医師:
関谷 秀子(初台クリニック)
編集部
不眠を改善する方法はありますか?
関谷先生
やはり、ストレスや心配事を解消したり、生活習慣を見直したりするのが良いかと思います。しかし、「ストレスを解消」と言っても、現代社会では簡単にできることではありません。そういった場合は、解消するのは難しくても、まずはそのストレスを少しでも減らしたり、あるいはストレスを減らすのも難しければ、ストレス発散法を生活の中で工夫をしたりすることを考えると良いと思います。
編集部
それでも眠れない場合はどうしたら良いでしょうか?
関谷先生
一時的に眠れなくなっても、自然経過の中で、あるいは生活習慣を少し変えることによってまた眠れるようになれば一番良いのですが、不眠が長く続く場合には、医療機関に相談することをお勧めします。睡眠導入剤などを適切に処方してくれるでしょう。「何科にかかれば良いの?」と聞かれることもありますが、薬物療法だけでなく、ストレスや悩み事についても相談できる心療内科や精神科などが良いかと思います。また、最近は「不眠外来」などを設けているところもあるようです。
編集部
最後に、メディカルドック読者へのメッセージをお願いします。
関谷先生
一言で「不眠」と言っても、さまざまな原因やタイプがあります。対処法もそれぞれ異なりますので、不眠に悩まされている方はご自身でなんとかしようとせず、専門家に相談することをお勧めします。「たかが不眠で受診なんて」「我慢すればいつかなんとかなる」と、受診をためらっている方も多いようですが、決して敷居は高くありませんので、まずはご相談いただけたらと思います。
※この記事はMedical DOCにて<「不眠症」になってしまう原因をご存じですか? 治療は何科で受けられる?【医師解説】>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。