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不眠にもタイプがある? 寝つけない・途中で目が覚める原因を医師解説

 公開日:2025/11/09
不眠にもタイプがあるってホント?

「なかなか寝つけない」「夜中に何度も目が覚める」。このような悩みを抱えていませんか? 睡眠不足が続くと日中の集中力が低下したり、体調を崩しやすくなったりして、日常生活に大きな影響を与えることがあります。しかし「不眠症かもしれない」と思っても、どうすればよいのか迷ってしまう人もいるかもしれません。そこで、不眠症のタイプについて関谷先生(初台クリニック)に詳しく解説してもらいました。

関谷 秀子

監修医師
関谷 秀子(初台クリニック)

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東京女子医科大学卒業。法政大学現代福祉学部教授。初台クリニック(東京・渋谷区)院長。前関東中央病院精神科部長。2020年に「不登校、うつ状態、発達障害- 思春期に心が折れた時 親がすべきこと-」を出版。医学博士。精神保健指定医。日本医師会認定産業医。日本精神神経学会精神科専門医・指導医。日本児童青年精神医学会認定医。日本精神分析学会認定精神療法医・スーパーバイザー。

編集部編集部

不眠にもタイプがあるのですか?

関谷 秀子先生関谷先生

不眠にはいくつかのタイプがあり、主に「入眠困難」「中途覚醒」「早朝覚醒」に分けられます。それぞれのタイプによって原因や対処法が異なるため、自分の睡眠の状態を把握することが大切です。

編集部編集部

もう少し詳しく教えてください。

関谷 秀子先生関谷先生

「入眠困難」とは、ベッドに入ってもなかなか眠りにつくことができない状態を指します。通常、寝つくまでに30分以上かかることが多く、ひどい場合には1時間以上眠れないこともあります。ストレスや不安、考え事が多くて脳が興奮状態になることが原因の一つとされています。また、先述のスマートフォンやパソコンの使用のほか、カフェインの摂取、生活リズムの乱れなども影響を与えることがあります。

編集部編集部

中途覚醒についても教えてください。

関谷 秀子先生関谷先生

「中途覚醒」は、寝つきは比較的スムーズでも、途中で何度も目が覚めてしまう状態です。加齢とともに増える傾向があり、ストレスやアルコールの影響、睡眠時無呼吸症候群などの身体的要因が関係していることもあります。夜中から明け方にかけて、特に目が覚めやすくなることや何度も目が覚めることで、徐々に再び寝つくのが難しくなってくるといった特徴があります。

編集部編集部

では、早朝覚醒はどうですか?

関谷 秀子先生関谷先生

「早朝覚醒」は、起きる予定の時間よりもかなり早くに目が覚めてしまい、その後眠ろうとしても眠れない状態を指します。これにより、十分に眠れた感覚が得られず、日中の眠気や疲労感につながることがあります。うつ病の症状の一つとして表れることも多く、ストレスや加齢、ホルモンバランスの変化などが影響することもあります。

※この記事はMedical DOCにて<「不眠症」になってしまう原因をご存じですか? 治療は何科で受けられる?【医師解説】>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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