神経ブロック注射は何回必要? 効果を長持ちさせるポイントを医師が解説

顔の片側に突然現れる鋭い痛み、これが「三叉神経痛」の主な症状です。この病気は顔面の感覚を司る三叉神経に問題が生じることで発症します。三叉神経痛の治療にはさまざまな方法がありますが、なかでも「神経ブロック注射」は痛みの軽減に大きな効果をもたらす治療法として注目されています。本記事では、三叉神経痛の治療方法を選ぶ際の基準と効果を長持ちさせるコツについて、園ペインクリニック院長の松本先生に解説していただきました。

監修医師:
松本 園子(園ペインクリニック)
編集部
神経ブロック注射のメリットとデメリットを教えてください。
松本先生
神経ブロック注射のメリットは、即効性がある点と、診断の補助として使用できる点です。痛みの部位をピンポイントで治療できるため、迅速な痛みの軽減が期待できます。一方で、効果の持続期間には個人差があり、症状が再発する場合には複数回の施術が必要になることがあります。この治療法は、専門性の高い医療機関で行うことが重要です。
編集部
神経ブロック以外の治療法についても基準を教えてください。
松本先生
内服薬は、症状が軽度で生活に支障が少ない場合に適しています。一方、放射線治療(ガンマナイフ)や手術は、内服薬や注射で改善が見られない場合に検討されます。治療法の選択は、患者の状態や生活環境、年齢や全身の健康状態を総合的に考慮して行います。
編集部
神経ブロック注射の効果を長持ちさせるにはどうすれば良いでしょうか?
松本先生
効果を長持ちさせるには、ストレスを減らし、規則正しい生活を心がけることが大切です。特に、寒さを避けることや、内服薬を適切に併用することが効果的です。また、医師と相談しながら治療計画を立てることで、症状の再発を防ぎ、治療効果を持続させることができます。
※この記事はMedical DOCにて<顔に激しい痛みが起こる「三叉神経痛」どのような治療で痛みを和らげるのか医師が解説>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。