赤ちゃんの「股関節形成不全」は早期発見がカギ? 治療方法を医師解説

赤ちゃんの足の長さに差があったり、股関節が硬く感じられたりする場合、それは「股関節形成不全(DDH)」の兆候かもしれません。股関節形成不全は早期治療が重要とのことです。今回は、股関節形成不全の治療法を「葛西駅前あおぞら整形外科クリニック」の福田先生に解説していただきました。

監修医師:
福田 慎介(葛西駅前あおぞら整形外科クリニック)
編集部
股関節形成不全と診断された場合、どのような治療があるのですか?
福田先生
生後間もない場合は様子を見ることもありますが、基本的には装具療法が選択されます。「リーメンビューゲル装具」と呼ばれる装具をつけて、股関節を外向きに保持し、適切な肢位を保っていきます。個人差はありますが、3カ月程度で改善がみられます。
編集部
股関節形成不全の発見が遅くなった場合、どのように治療するのですか?
福田先生
1歳を過ぎると、装具療法では改善が期待できないことも多いため、ケースごとに方法を選択していきます。手術となってしまうこともあるため、早期に発見することが重要です。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
福田先生
赤ちゃんの股関節について、保護者が不安に思うような症状があったら、すぐに医療機関に相談することをおすすめします。異常がなければそれで安心できますし、股関節形成不全だった場合も、早めに発見できれば治療期間も短くて済みます。相談する際は、エコーでの検査ができる医療機関を選ぶと、適切に検査・対応ができるので、覚えておきましょう。
※この記事はメディカルドックにて<赤ちゃんの「股関節形成不全(DDH)」を疑うサイン・症状はご存じですか? 治療法や早期発見の重要性も医師が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。