O脚・X脚は病気? “正常な足の変化”と注意すべきサイン【医師解説】
公開日:2025/11/09

子どものO脚やX脚は、自然に治る場合もありますが、一方で病的なケースもあり、注意が必要です。今回は、O脚やX脚は病気なのかについて、「葛西駅前あおぞら整形外科クリニック」の福田先生に解説していただきました。

監修医師:
福田 慎介(葛西駅前あおぞら整形外科クリニック)
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福岡大学医学部卒業。その後、慶應義塾大学医学部整形外科学教室、茨城県立こども福祉医療センター(現・茨城福祉医療センター)、那須赤十字病院、埼玉病院などで経験を積む。2024年4月、東京都江戸川区に「葛西駅前あおぞら整形外科クリニック」を開院。日本整形外科学会専門医・認定リウマチ医・認定スポーツ医・認定リハビリテーション医。日本小児整形外科学会、日本股関節学会、日本骨折治療学会、日本骨粗鬆症学会、日本人工関節学会の各会員。
編集部
O脚やX脚は病気なのでしょうか?
福田先生
そんなことはありません。膝の関節が内側に曲がっている(内反)のがO脚で、逆に外側に曲がっている(外反)のがX脚で、多くの赤ちゃんが生まれたときはO脚だと言われています。
編集部
O脚の赤ちゃんが多いのですね。
福田先生
はい。1歳を過ぎて活発に歩くようになった頃から、徐々に膝の関節が外反していき、2~6歳くらいでは逆にX脚傾向になります。
編集部
そうなのですね。知りませんでした。
福田先生
いったんX脚傾向になった後、徐々に外反が和らいでいき、「ごくわずかなX脚」という一般的な成人の足の形に近くなります。これが生理的な足の形の変化です。
編集部
生理的でない変化もあるのでしょうか?
福田先生
あります。生理的な変化は左右対称で、痛みや機能障害などはないのですが、痛みを伴ったり、明らかに左右差があったり、関節の機能に影響を与える場合、病的な要因が考えられます。
※この記事はメディカルドックにて<子どものO脚・X脚、もしかしたら病気かも? 原因や治療法、放置するリスクを医師が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。