肉離れ・捻挫・靱帯断裂の回復期間は? 正しい応急処置を医師解説

スポーツをしていると、怪我は避けられないリスクの一つです。しかし、適切に対応することで、速やかに回復や競技復帰し、再発を防ぐことが可能です。本記事では、「肉離れ」「捻挫」「靱帯断裂」を中心に、これらの故障に対する保存療法ついて整形外科医の中谷創先生(つくる整形外科祐天寺駅前スポーツクリニック)に解説してもらいました。

監修医師:
中谷 創(つくる整形外科祐天寺駅前スポーツクリニック)
編集部
肉離れや捻挫、靭帯断裂を起こしたと感じたら、まず何をすべきですか?
中谷先生
ただちに運動を中止し、患部を冷やして腫れを抑えます。可能であればその部分を圧迫し、心臓より高いところに保持して、できる限り早めに医師の診察を受けることが重要です。
編集部
医療機関ではどのような治療をするのですか?
中谷先生
靭帯断裂については手術が必要な場合もありますが、捻挫や肉離れの場合は、ほとんど保存療法が選択されます。特に急性期は、患部に負担をかけないことが第一ですので、サポーターなどで患部を固定し、必要であれば一定期間は松葉杖などを使って、患部にかかる荷重を軽減させます。
編集部
回復にはどれくらいの時間がかかりますか?
中谷先生
故障の程度にもよりますし、個人差も大きいと思いますが、軽度の肉離れや捻挫であれば2〜3週間で回復することが多く、中度から重度の場合は数ヶ月かかることもあります。ただしこれは、競技復帰までの期間ではなく、あくまでも通常の生活が送れるようになるまでの期間です。
※この記事はMedical DOCにて<「肉離れ」「捻挫」「靱帯断裂」の治療と回復プロセスをご存じですか?【医師解説】>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。