まぶたのたるみは治せる! 切る・切らない「眼瞼下垂手術」の違いを医師解説

眼瞼下垂手術は、機能面だけでなく見た目にも影響を与える重要な手術です。後悔しないためには、手術を受ける前にしっかりとポイントを押さえ、自分の要望に合った方法を選ぶことが大切です。そこで、眼瞼下垂手術を検討する際に知っておきたいポイントについて、酒井直彦先生(銀座S美容・形成外科クリニック)に解説してもらいました。

監修医師:
酒井 直彦(銀座S美容・形成外科クリニック)
編集部
眼瞼下垂も医療機関で治療できるのですか?
酒井先生
そうですね。治療法は、切開して糸で止める眼瞼下垂手術と切開せずに糸で止めるだけの切らない眼瞼下垂手術があり、それぞれにメリット、デメリットがあります。切開する眼瞼下垂は保険診療の対象となる場合があります。どこまでの下垂が保険診療の適用になるかは、各医療機関で異なるため、実際に受診しないとはっきりとは分かりません。
編集部
もう少し詳しく教えてください。
酒井先生
眼瞼下垂手術では、二重のラインに沿って切開し、まぶたのたるみがある場合は皮膚を切除して、その奥にある目を開ける筋肉(挙筋)の緩んだ部分をしっかり固定することで、目の開きを改善します。この方法は後戻りが少なく、くぼみ目の改善や二重を同時に作れるといったメリットがあります。
編集部
デメリットについても教えてください。
酒井先生
眼瞼下垂手術は、ダウンタイムが少し長めです。術後の腫れや内出血は2週間ほどで落ち着きますが、形が仕上がるまでには3か月〜半年ほどかかります。また、傷跡は最初は赤味のある状態ですが、時間とともに目立たなくなります。ただし、目立たないですが細い線は残り、完全に消えることはありませんので、その点は理解しておいてください。
編集部
切らない眼瞼下垂手術というのもあるのですか?
酒井先生
まぶたの裏側に糸をかけ、たくし上げるように腱膜部を結んで目を開けやすくする手術があります。糸を通すのは裏側だけなので外側に跡は一切残らず、ダウンタイムも短めというメリットがある一方で、後戻りする可能性があったり、重度の眼瞼下垂の改善は期待できなかったりといったデメリットもあります。また、二重整形も希望される場合は、埋没法を組み合わせる必要があります。
※この記事はメディカルドックにて<後悔しない「眼瞼下垂手術」を受けるための3つのポイントとは?【医師解説】>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。