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「整形外科」と「ペインクリニック」どちらに行くべき?痛みの原因で分かれる選び方【医師解説】

 公開日:2025/11/23
ペインクリニックと整形外科の選び方

膝や腰、肩の痛みが続くとき、どの診療科に行けばいいか迷ったことがある方も多いと思います。整形外科とペインクリニック、それぞれで行われる治療は異なり、選び方によって治療効果にも違いが出ます。この記事では、どちらを選ぶべきかについて、園ペインクリニック松本先生の意見を基に解説します。

松本 園子

監修医師
松本 園子(園ペインクリニック)

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2005年、大学卒業後、医師免許を取得。順天堂大学の光畑裕正元教授に師事し、痛み治療の専門的な知識と技術を学ぶ。昭和大学横浜市北部病院やがん研有明病院でも研鑽を積む。2022年、生まれ育った亀戸に「園ペインクリニック」を開院し、院長就任。医学博士、日本麻酔科学会専門医・指導医、日本ペインクリニック学会ペインクリニック専門医、日本東洋医学会漢方専門医、日本緩和医療学会緩和医療認定医。Instagram

編集部編集部

ペインクリニックと整形外科、どちらを選べば良いか迷った場合、何を基準にすれば良いでしょうか?

松本園子先生松本先生

基準は「手術の必要性」と「痛みの治療に重点を置くか」です。整形外科は骨折や関節の変形など、外科的処置が必要な場合に選択されることが多いです。一方、ペインクリニックは、手術を伴わない痛みの管理や緩和を目的とした治療が得意です。ただし、手術が必要な状態でペインクリニックを選んでしまうと、治療の遅れが症状を悪化させる可能性もあります。そのため、症状に合わせて適切な診療科を選ぶことが重要です。

編集部編集部

整形外科を受診すべき症状や状況を教えてください。

松本園子先生松本先生

骨折や関節の変形、関節が腫れているなどの症状がある場合は整形外科を受診してください。また、動きが制限されている、強い痛みが伴っている場合も整形外科が適切です。画像診断を通じて原因を特定し、外科的処置を含む治療が行われる場合もあります。整形外科は、骨や関節の構造的な問題に対して迅速かつ専門的な対応が期待できます。

編集部編集部

逆に、ペインクリニックを選ぶべき状態はどのような場合でしょうか?

松本園子先生松本先生

痛みが慢性化している場合や、手術を避けたいと希望する方にはペインクリニックが適しています。例えば、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの神経圧迫が原因の痛みは、神経ブロック療法で効果が期待できます。また、肩こりや頭痛、気圧の変化による体調不良に伴う痛みにも、ペインクリニックが有効です。ただし、治療の効果には個人差があるため、適切な診断と治療計画が重要です。

※この記事はMedical DOCにて<関節や脊椎の痛みは「ペインクリニック」と「整形外科」どっちに行けばいいの?【医師監修】>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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