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突然“顔が動かない”のは病気のサイン?「顔面神経麻痺」の受診目安を医師が解説

 公開日:2025/11/16
顔面神経麻痺は何科を受診すべき?

突然顔が動かしにくくなった」「笑顔がぎこちない」など、顔に異変を感じたら顔面神経麻痺の可能性が考えられます。顔面神経麻痺は、顔の筋肉を司る神経が障害されることで発症する症状で、放置すると回復が遅れる可能性があります。この記事では、顔面神経麻痺の際に受診すべき診療科について、園ペインクリニック松本先生の見解を交えながら解説します。

松本 園子

監修医師
松本 園子(園ペインクリニック)

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2005年、大学卒業後、医師免許を取得。順天堂大学の光畑裕正元教授に師事し、痛み治療の専門的な知識と技術を学ぶ。昭和大学横浜市北部病院やがん研有明病院でも研鑽を積む。2022年、生まれ育った亀戸に「園ペインクリニック」を開院し、院長就任。医学博士、日本麻酔科学会専門医・指導医、日本ペインクリニック学会ペインクリニック専門医、日本東洋医学会漢方専門医、日本緩和医療学会緩和医療認定医。Instagram

編集部編集部

顔面神経麻痺の症状はどのように進行しますか?

松本園子先生松本先生

急激に症状が現れるケースが多いですね。例えば朝起きた時に顔が動かない、笑顔を作ろうとしても片側だけ動かないなど、突然気づく場合が一般的です。初期治療として耳鼻科や脳神経内科を受診し、ステロイド療法を行う場合が多いです。症状の進行は早い一方、治療を受けることで数日から数週間で改善することが期待できます。ただし、適切な治療を受けないと症状が固定化する恐れがあるため注意が必要です。

編集部編集部

症状が現れた場合、どの診療科を受診すべきですか?

松本園子先生松本先生

初期症状の場合は、耳鼻科や脳神経内科を受診するのが一般的です。耳鼻科では顔面神経の機能を確認するための検査や、重症度に応じた治療が行われます。脳神経内科では、腫瘍や脳血管の問題を排除するためにMRI検査を行うことがあります。また、特定の治療法(例えば神経ブロック治療)が必要な場合、ペインクリニックの利用を検討することもあります。

編集部編集部

症状を放置するとリスクはありますか?

松本園子先生松本先生

放置すると症状が長引く可能性があり、稀に後遺症が残る場合もあります。特に発症直後の24時間以内に治療を開始することで、回復が早まり、後遺症を防ぐことができます。一方、治療が遅れると麻痺が固定化し、顔の表情が完全には元に戻らない可能性があるため、早めの受診をお勧めします。

※この記事はMedical DOCにて<「顔面神経麻痺」が疑われるときは何科を受診すればいいのかご存知ですか?【医師監修】>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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