気づかないうちに進行する! 自覚症状のない「大腸がん」の罹患率と早期発見の重要性【医師解説】

大腸がんは早期に発見できれば完治が期待できる一方、気づかないまま進行してしまうと大きな手術が必要になり、生活への影響も避けられません。国内でも多くの人が命を落としている病気だからこそ、症状が出る前に検査を受け、早期発見につなげることが大切です。今回は、大腸がんの早期発見・早期治療の重要性について坂口先生に解説していただきました。

監修医師:
坂口 賀基(大塚駅前消化器内視鏡クリニック)
編集部
大腸がんの可能性は高くないのですね。
坂口先生
たしかに、1000人中1〜2人という数字を見ると、そのように感じるかもしれません。しかし、国内全体で見ると大腸がんで亡くなる人は非常に多く、死亡者数で見ると女性では最多、男性でも3番目に多いと報告されています。
編集部
そんなにたくさんいるのですか?
坂口先生
はい。大腸がんは、早期に発見できれば完治が期待できる病気なのですが、初期の大腸がんは自覚症状がほとんどなく、自分で気づくことは困難です。
編集部
症状が出てからでは遅いのですね。
坂口先生
早期に発見できれば開腹手術をすることなく完治が期待できるのですが、進行すると大がかりな手術を余儀なくされる可能性も高くなり、ご自身の生活や仕事、ご家庭にも大きな影響を及ぼします。だからこそ、症状が出る前に発見し、早期に治療することが重要なのです。
※この記事はメディカルドックにて【便潜血検査は陰性でも「大腸がん」の可能性が? 早期発見のポイントや陽性が出たときの対処法も医師が解説!】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。