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知らないと怖い! 糖尿病の3大合併症「し・め・じ」とは?症状やメカニズムについて【医師解説】

 公開日:2025/12/16
糖尿病合併症 しめじ

糖尿病は「初期には自覚症状が少ない病気」と言われています。しかし、そのまま放置すると血管や神経にじわじわとダメージを与え、やがて心臓や脳、腎臓、目など全身にさまざまな合併症を引き起こしてしまいます。今回は、糖尿病の3大合併症「し・め・じ」について髙橋先生に解説していただきました。

髙橋 紘

監修医師
髙橋 紘(いんざい糖尿病・甲状腺クリニック)

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埼玉医科大学医学部医学科卒業、東京慈恵会医科大学大学院医学研究科修了。東京慈恵会医科大学附属病院、富士市立中央病院などで経験を積む。2024年、千葉県印西市に「いんざい糖尿病・甲状腺クリニック」を開院。医学博士。日本内科学会総合内科専門医、日本糖尿病学会糖尿病専門医・指導医、日本内分泌学会内分泌代謝科専門医・指導医、日本肥満学会肥満症専門医。難病指定医、小児慢性特定疾病指定医。

編集部編集部

「糖尿病は合併症が怖い」と聞きます。一体なぜですか?

髙橋 紘先生髙橋先生

そもそも糖尿病とは、何らかの原因で膵臓から分泌される「インスリン」というホルモンが作用不足となり、血液中のブドウ糖が増え過ぎてしまう病気を指します。初期にはほとんど自覚症状がありませんが、血糖値が高い状態を放置すると血管をはじめ、全身の様々な組織に影響が及び、合併症を引き起こすことがあります。場合によっては、その合併症によって死に至ることもあるため「糖尿病は合併症が怖い」と言われるのです。

編集部編集部

具体的に、どのような合併症があるのですか?

髙橋 紘先生髙橋先生

例えば、慢性腎臓病狭心症心筋梗塞脳梗塞などは糖尿病の代表的な合併症です。糖尿病を発症すると血管が傷つき、固くなって動脈硬化が起きるため、これらの合併症が発症します。特に心筋梗塞や脳梗塞は突然死を引き起こすこともあるので、注意が必要な合併症です。

編集部編集部

そのほかには、どのような合併症がありますか?

髙橋 紘先生髙橋先生

糖尿病には、有名な3大合併症があります。それぞれの頭文字をとって「しめじ」と呼ばれるもので、糖尿病の合併症のうち、特に注意が必要とされています。「し」は糖尿病神経障害、「め」は糖尿病網膜症、つまり目に出現する症状、「じ」は糖尿病性腎症をそれぞれ指します。これらは糖尿病特有の合併症であり、いずれも細い血管がダメージを受けることによって起きるという共通点があります。

※この記事はメディカルドックにて【糖尿病の合併症「しめじ」と「えのき」はご存じですか? 合併症の怖い症状・予防法を医師が解説!】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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