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“突然のショック死”も… 「急性低血圧」の原因と対策方法とは【医師解説】

 公開日:2025/12/09
急性低血圧 原因

急に血圧が下がり、命に関わることもある急性低血圧発症した場合には、昇圧剤の投与や集中治療が必要になることもあります。予防が難しいとされる一方で、日常生活で意識できる対策や、ワクチン接種・薬剤投与時に注意すべき点もあります。もしもの時に備えて知っておきたい治療法と生活上のポイントについて、工藤先生に解説していただきました。

工藤 孝文

監修医師
工藤 孝文(工藤内科)

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みやま市工藤内科 院長・糖尿病内科医・漢方医・統合医療医。福岡大学医学部を卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。現在は、福岡県みやま市の工藤内科にて、糖尿病内科・ダイエット外来・漢方治療を専門に、地域診療を行っている。NHK「ガッテン!」「あさイチ」、日本テレビ「世界一受けたい授業」などテレビ出演多数。著書は50冊以上におよび、Amazonベストセラー多数。YouTube「工藤孝文のかかりつけ医チャンネル」が現在人気を集めている。 
日本内科学会・日本糖尿病学会・日本肥満学会・日本東洋医学会・日本抗加齢医学会・日本女性医学学会・日本高血圧学会、日本甲状腺学会・日本遠隔医療学会・小児慢性疾病指定医。

編集部編集部

急性低血圧を発症してしまった場合、どのような治療が行われるのでしょうか?

工藤 孝文 医師工藤先生

場合によっては昇圧剤などを使用し、原因となるアレルギーや病気に対する治療が行われます。ショック症状などが出現している場合には、集中治療が行われることもあります。そのため、入院や通院が必要なケースもあります。

編集部編集部

急性低血圧は、予防することは可能なのでしょうか?

工藤 孝文 医師工藤先生

急性低血圧は予測不能のため、事前に予防することは困難といえます。

編集部編集部

では、どういった対策が必要でしょうか?

工藤 孝文 医師工藤先生

ワクチン接種や薬剤によるアナフィラキシーショックは、確率は低くても誰にでも生じうるものです。そのため、実施する医療機関では投与後に経過観察を行い、そのような事態に備えます。ワクチンや造影剤などの薬剤を投与される場合には、医療機関で指定された時間は安静にし、気分の悪さや吐き気など体調に異常を感じた場合には、すぐに近くのスタッフに知らせましょう。また、急性低血圧の原因になることがある心臓や血管などの病気は、生活習慣が原因で発症することがあります。そのため、日頃の生活習慣を整えることが対策になります。脂質の摂り過ぎや運動不足、肥満を予防し、規則正しい生活習慣を心掛けることが重要です。ほかにも、空腹での飲酒や一気飲みなどの無理な飲み方をしないことも大切です。

※この記事はメディカルドックにて【急性低血圧ってどんな状態? どんな時に起きるの?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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