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「スマホ指」とは? 親指の激痛や小指の変形を招く現代病の正体を医師が解説

 公開日:2025/12/02
スマホ指とは

スマートフォンが生活に欠かせない存在となった今、スマホ指という言葉を耳にする機会が増えています。正式な医学用語ではないものの、長時間のスマホ操作によって指に痛みや変形が起こるケースは少なくありません。では実際にどのような症状があり、どうすれば防げるのでしょうか。横山先生に解説していただきました。

横山 光輝

監修医師
横山 光輝(よこやま整形外科 手とリウマチクリニック)

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金沢大学医学部医学科(現・金沢大学医薬保健学域医学類)卒業。その後、金沢大学附属病院、金沢医科大学病院および各関連病院にて勤務医として研鑽を積む。2022年、石川県金沢市に「よこやま整形外科 手とリウマチクリニック」を開院。手外科専門医として手、手関節、肘関節などの上肢の疾患のほか、骨折、脱臼などの外傷治療、膝関節および股関節などの人工関節治療、脊椎疾患などの一般的な整形外科疾患治療を含め、多くの診療と手術に携わる。日本整形外科学会専門医・認定リウマチ医、日本手外科学会専門医。前職は金沢医科大学氷見市民病院整形外科教授。

編集部編集部

最近、「スマホ指」という言葉をよく聞くようになりました。

横山 光輝先生横山先生

まず、医学用語として「スマホ指」という病名はありません。でもたしかに、スマホの使い過ぎによって手指が痛くなったり、変形してしまったりする人はいらっしゃいます。このような長時間のスマホ操作による手指の障害を総称してスマホ指と呼んでいるのだと思います。

編集部編集部

具体的に、どのような症状があるのですか?

横山 光輝先生横山先生

親指と小指の痛みが特徴的です。スマホを操作する親指の使いすぎで、親指の付け根にある「CM関節」という部分が痛くなってしまうケースと、片手でスマホを持ったときにスマホの重さがすべて小指にかかってしまうため、小指が外側に変形してしまうケースが多いですね。

編集部編集部

スマホ指にならないためには、どうしたらいいのでしょうか?

横山 光輝先生横山先生

一番はスマホを極力使わないことですが、現代の生活ではなかなか難しいですよね。ですから、スマホの持ち方を工夫してみましょう。両手で持ち、両方の親指で操作するようにすると、それぞれの指の負担は半分になりますし、例えば左手でスマホを持ち、右手の人差し指で操作することもできます。また、リングのついているスマホケースも、小指にかかる負担を軽減してくれます。

※この記事はメディカルドックにて【その指の痛みや変形、スマホのせいかも!? 「スマホ指」の症状や対策を医師が解説】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

この記事の監修医師

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