基準値オーバーは要注意! 「メタボ」が引き起こす命の危険とは【医師解説】
公開日:2025/12/05

メタボリックシンドロームと診断されると、一体どのようなリスクが待っているのでしょうか。放置すると糖尿病や高血圧を引き金に、動脈硬化が進み、脳卒中や心筋梗塞といった命に関わる病気へつながる危険もあります。今回は津保先生に解説していただきました。

監修医師:
津保 勝郎(つぼ内科おなかクリニック)
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昭和大学医学部卒業後、同大学の大学病院に勤務。社会保険都南総合病院(現・東京北医療センター)や東京都保健医療公社荏原病院に勤務後、つぼ内科おなかクリニックを開院。専門は一般内科、消化器内科。幅広い症状に対する初期診断をはじめ、胃カメラやピロリ菌除菌など専門的な治療まで行っている。
編集部
メタボリックシンドロームになると起こる危険はありますか?
津保先生
糖尿病や高血圧など、生活習慣病により動脈硬化が進行し、脳卒中や心筋梗塞になるリスクが高まります。このように重度な疾患を引き起こすことが、メタボリックシンドロームの最も恐ろしいところです。
編集部
原因について教えてください。
津保先生
内臓脂肪が蓄積すると、体内にある善玉アディポサイトカインと呼ばれる物質の分泌が減少し、代わりに悪玉アディポサイトカインの分泌が増加します。
編集部
ではBMIや腹囲の基準値を超えた場合、自覚して気をつけることが大事なのですね。
津保先生
そうですね。生活習慣病は自覚することが難しいため、気づいたときには病気が進行していることが多いので注意が必要です。基準値を超えた場合、放置せず積極的に改善していくことが重要です。
※この記事はメディカルドックにて【「肥満」と「メタボリックシンドローム」はどう違うの?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。