「プレコンセプションケア」はどこで受けられる? 妊娠前のクリニックの選び方を医師が解説

お腹の中にいる子どもの健康を守るための準備は妊娠してからでは遅く、さらには妊娠を望んでからでも遅い可能性すらあるそうです。今回は、妊娠前の健康管理「プレコンセプションケア」の受けられるクリニックや受診の流れについて、「アロリエクリニック」の市川先生に解説していただきました。

監修医師:
市川 りえ(アロリエクリニック)
編集部
プレコンセプションケアは、どこで受けられますか?
市川先生
性感染症や子宮がんの検査などは、一般の婦人科でも可能ですが、妊娠しやすい体づくりや栄養状態のチェックなどは、どの婦人科でもやっているわけではありません。より専門性の高いプレコンセプションケアを受けたいのであれば、プレコンセプションケアに特化したメニューを掲げているクリニックなどに相談することをおすすめします。ただし、プレコンセプションケアは自費診療となりますので、費用などは医療機関に確認しておきましょう。
編集部
受診の流れを教えてください。
市川先生
当院の場合は、問診、身長・体重・BMIなどの測定、婦人科検診、栄養の過不足を調べるための血液検査をおこなっています。問診をもとに生活習慣の見直しやアドバイスをしたり、採血結果に基づいて管理栄養士による食事指導も実施したりします。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
市川先生
プレコンセプションケアは妊娠しやすい体づくりだけではなく、妊娠時の高血圧や糖尿病、つわりの改善も期待され、さらには生まれてくる赤ちゃんの将来的な生活習慣病の予防にもつながると言われています。健康的な両親、そして元気な赤ちゃんが増えると、日本の活性化にもつながると思っています。もちろん、受けるのは早いに越したことはないですが、気づいたときからでも遅くはないです。生まれてくる子どもの健康診断だと思って、ぜひみなさんに受けてほしいです。
※この記事はメディカルドックにて<妊娠前の健康管理「プレコンセプションケア」はご存じですか? 受診の流れや検査内容も医師が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。