腎臓病になったら「血液透析」と「血液透析」どっちの方がいい? 医師が解説!

透析というと「自分には縁のないもの」と考えてしまいがちですが、実際に透析を受けている方は日本国内だけで約35万人もいるそうです。そこで今回は、血液透析と腹膜透析はどちらが良いのか、腎臓専門医の青柳誠先生(西新井大師西腎透析クリニック副院長)にお話を伺いました。

監修医師:
青柳 誠(医療法人社団 けいせい会 西新井大師西腎透析クリニック)
編集部
血液透析と腹膜透析ではどちらが良いですか?
青柳先生
どちらもそれぞれメリットとデメリットがあります。予後はどちらでも変わりがないという報告が多いため、医学的な条件だけではなくライフスタイルや年齢、性格、趣味などを考慮してご家族や医療従事者と話し合いをして治療方法を選ぶと良いでしょう。
編集部
腹膜透析は、通院の必要がないというのは良いですね。
青柳先生
そうですね。 といっても、腹膜透析でも全く通院の必要がないわけではありません。腎臓の病気であることには変わりないので、1ヶ月に1回は医師の診察を受ける必要があります。 また、通院しない分、自己管理が重要となってきます。
編集部
血液透析と腹膜透析を併用することはできないのですか?
青柳先生
併用することもあります。腹膜透析を数年行うと、腹膜の劣化や残腎機能の低下により徐々に透析不足になるため、透析不足分を血液透析で補う必要があります。 併用する場合、1週間に腹膜透析を5日と血液透析を1日行い、もう1日は何も行わない休息日とすることが多いです。2023年時点で、腹膜透析を受けている患者さんのうち2割は血液透析を併用しています。
※この記事はMedical DOCにて<国内に透析患者は約35万人! 「腹膜透析と血液透析の違い」を知っていますか? 腹膜透析が普及しない理由は?>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。