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「変形性関節症」の兆候はご存知ですか? 変形性関節症のメカニズムと治療法を医師が解説

 公開日:2025/03/18
変形性関節症とは? どの関節に起こりやすい?

変形性関節症は、加齢と共に増加し、生活の質を大きく低下させる可能性がある疾患です。関節の痛みや可動域の制限を引き起こし、進行すると日常生活にも支障をきたします。どんな人が変形性関節症を発症しやすいのでしょうか? また、どのように進行していくのでしょうか? 「田中整形外科医院」の田中先生に解説していただきました。

編集部編集部

まず、変形性関節症について教えてください。

田中 秀先生田中先生

変形性関節症は、関節の動きを滑らかにするための軟骨が摩耗し、関節の変形や炎症が生じる慢性疾患です。関節軟骨の役割である「衝撃の吸収」や「関節の滑りを助ける」という役割ができなくなるため、動きにくくなったり痛みが生じたりします。

編集部編集部

どのような症状が出ますか?

田中 秀先生田中先生

変形性関節症の発症初期は、痛みや動かしにくさだけであることが多いですね。進行してくると、腫れや関節の可動域の制限、関節の変形なども起こってきます。さらに進行した場合には、関節そのものが使えなくなってしまいます。

編集部編集部

どんな人が変形性関節症になりやすいのでしょうか?

田中 秀先生田中先生

とくに50歳以上の女性に多くみられます。酸化ストレスや食後高血糖による糖化ストレス、DNA損傷、ミトコンドリア機能低下などが加齢によって起こるためです。その一方で、若い人や男性も発症します。ほかのリスク要因には、遺伝的要因、関節に負担のかかる生活習慣や環境、過去の関節の怪我や感染などがあります。

編集部編集部

どの関節が変形性関節症になりやすいですか?

田中 秀先生田中先生

理論上は全ての手足の関節に起こり得る疾患ですが、股関節や膝関節などの使う頻度が高く、体重がかかりやすい関節に起こることが多いですね。

田中 秀

監修医師
田中 秀(田中整形外科医院)

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久留米大学医学部卒業。医学博士。日本整形外科学会整形外科専門医・認定リウマチ医・認定スポーツ医・認定リハビリテーション医、日本抗加齢医学会専門医。

※この記事はメディカルドックにて<「変形性関節症」になりやすい人の特徴はご存じですか? 症状・対処法も医師が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

この記事の監修医師

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