低血圧の人も注意が必要? お酒の飲みすぎが引き起こす健康リスクを医師が解説

お酒を楽しむことには多くのリスクが伴うこともあります。特に高血圧の人やメタボリックシンドロームのリスクがある人は、飲みすぎによって血圧の変動や肥満が進行し、健康に悪影響を与える可能性があります。血圧以外の観点から見たお酒の飲み方に関する注意点と、高血圧の方が上手にお酒と付き合うための方法を「つぼ内科おなかクリニック」の津保先生にお聞きしました。

監修医師:
津保 勝郎(つぼ内科おなかクリニック)
編集部
お酒の飲みすぎで、血圧以外に気をつける点はありますか?
津保先生
先ほども述べたように血圧の変動により、高血圧の人は血管の老化が早まります。そこから引き起こされる病気については注意すべきでしょう。またお酒は1g=7kcalあるため大量に飲むと高カロリーですし、おつまみも揚げ物など高カロリーのものが多くなりがちなので注意しましょう。飲みすぎや食べすぎは肥満やメタボリックシンドロームにつながり、そこから生活習慣病が引き起こされるため気をつけるべきでしょう。
編集部
血圧の変動が大きいとのお話でしたが、低血圧の人に影響はないのでしょうか?
津保先生
低血圧の人は飲酒時に血圧が低くなり、脳貧血になる人がいるので注意しましょう。飲酒時に気をつければ、翌朝は負担がかからないので大丈夫ですよ。
編集部
先生にとって高血圧の人がお酒と上手に付き合う方法はなんだと思いますか?
津保先生
無理に飲酒をやめることは、ストレスになり良くないこともあります。しかし毎日飲んでしまうと、血管の老化が早まり危険です。大切なのは自分なりのルールをつくって、それを守ること。体や心に負担をかけない飲み方や飲む量を見極め、守っていくといいと思いますよ。
※この記事はメディカルドックにて【高血圧の方必見! 血圧を上げないお酒との適切な付き合い方】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。