「糖尿病予防」には食後のスイーツが正解? 予防のための食べ方や運動について医師が解説

糖尿病の予防といえば「食事制限」が思い浮かびますが、実は食べ方や日常の過ごし方を少し工夫するだけでも、リスクを下げることができます。例えば、スイーツを食事のすぐ後に食べるだけでも、血糖値の急激な変動を抑えられることをご存じでしょうか? 食べもの以外の糖尿病予防のポイントについて、湯浅先生にお聞きしました。

監修医師:
湯浅 幸子(尾山台ゆあさ内科クリニック)
編集部
食べ物以外で糖尿病の予防に効果的なことはありますか?
湯浅先生
食べ方を見直すだけでも、かなり効果はあります。例えばスイーツは食間ではなく、食事のすぐ後に食べるのがおすすめです。
編集部
どうしてでしょうか?
湯浅先生
血糖値には波があり、食後1時間は上がっていき、2〜3時間後には元に戻ります。この血糖値の波は朝・昼・夕食時の3回が望ましいのです。例えば、16時ごろにスイーツを食べるとそこで血糖値が上がります。そうすると血糖値が下がり切らず夕飯を食べ、また血糖値が上がります。このように、高血糖の状態が長く続くと、糖尿病に繋がりますので、スイーツは食後に食べることをおすすめします。
編集部
その他、食事の時間について注意点はありますか?
湯浅先生
寝る直前の食事はやめましょう。エネルギーを消費できないため肥満の原因になりますし、血糖値が高い状態が続いてしまいます。
編集部
食べ物以外のことではどうですか?
湯浅先生
運動に目を向けるのはおすすめです。1日の歩く歩数が8000歩以下の人は、週3回はプラス2000歩を目指しましょう。特に糖質を食べすぎたときなどは、歩いて糖を消費するといいと思います。
編集部
最後に読者の方へメッセージをお願いします。
湯浅先生
健康診断で血糖値が高めな人は、将来糖尿病になるかもしれないので要注意です。今から食生活など気をつけてください。遺伝や運動不足も要因となります。また、急な体重の減少、異常な喉の渇き、トイレが近いなどはすでに糖尿病が始まっているサインの可能性もあります。心配な場合は、近くの医師に相談してみてください。
※この記事はメディカルドックにて【糖尿病を予防するには、どのような食事が効果的なの?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。