「メンタルヘルスの不調」に効果的な生活習慣とは? 運動による予防法を医師が解説!

近年、「メンタルヘルス」という言葉をよく耳にするようになりました。「うつ病」に悩む方が増えているという話も耳にします。そこでうつ病などのメンタルヘルス不調を予防するために効果的な生活習慣について、心療内科医の薮野 淳也先生(Stay Fit Clinic 院長)にMedical DOC編集部が話を聞きました。

監修医師:
薮野 淳也(Stay Fit Clinic)
編集部
メンタルヘルス不調には、どのような運動をすると良いのですか?
薮野先生
難しい運動をする必要はありません。先ほども申し上げましたが、ちょっとしたウォーキングやジョギング、ランニング、サイクリングなどを生活に取り入れることから始めてみてください。1人では不安という方は、当院でも併設しているような厚生労働省の認可を受けた「認定健康増進施設」を利用してみるのも良いかもしれません。
編集部
ほかにはどんな生活習慣がメンタルヘルス不調の予防に役立ちますか?
薮野先生
基本的なところですが、喫煙や過度な飲酒を控えることやバランスの取れた食事や質の良い睡眠を心がけることなどが、うつ病などの予防に非常に有用です。また、太陽の光を浴びることや人と話すこともとても良いとされているので、負担にならない範囲で取り入れてみてください。
編集部
最後に、Medical DOC読者へのメッセージがあればお願いします。
薮野先生
運動習慣をつけたり、うつ病予防・改善に有用とされている生活習慣を無理なく取り入れたりすることで、気持ちが前向きになる、夜はリラックスして就寝できるなどの効果が期待できます。しかし、それですべてが改善されるわけではありません。状態や環境によっては、薬が必要な場合もありますので、これらの習慣を取り入れてみてもメンタルヘルスの不調が改善されない場合は、無理をせず専門家へ相談してください。それぞれに合った方法でサポートしていきます。
※この記事はMedical DOCにて<うつ病などの「メンタルヘルス不調」の治療・予防に効果的な生活習慣とは?【医師解説】>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。