「乳がん」の初期症状はご存じですか? 注意すべきサインを医師が解説!
公開日:2025/03/05

乳がん検診で「要精密検査」という結果が出たら、不安で眠れなくなってしまう方や、怖くて受診を先延ばしにしてしまう方がいるそうです。乳がんはどんな病気なのでしょうか?その初期症状は? 高崎乳腺外科クリニック 院長の吉田 崇先生にお聞きしました。

監修医師:
吉田 崇(高崎乳腺外科クリニック)
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1992年に山梨医科大学(現 山梨大学医学部)卒業後、埼玉県立がんセンター 乳腺外科、群馬大学医学部附属病院 乳腺内分泌外科、SUBARU健康保険組合 太田記念病院 乳腺外科などで経験を積み、2020年、群馬県高崎市に「高崎乳腺外科クリニック」を開院。日本乳癌学会 乳腺専門医・指導医、日本外科学会 外科専門医・指導医、検診マンモグラフィ読影認定医(A判定)、乳がん検診超音波検査実施・判定医。
編集部
まず「乳がん」とはどんな病気ですか?
吉田先生
乳房の中には、「乳腺組織」という組織があります。乳腺組織は、乳汁を作る「小葉」と作られた乳汁を乳頭まで運ぶ「乳管」からできており、これらががん化して異常に増殖することによってできる悪性腫瘍が、乳がんです。
編集部
初期の乳がんにはどのような症状がありますか?
吉田先生
ごく初期の段階だと、症状はあまりみられません。進行するにつれて、しこりや人によっては血性分泌物、エクボのような凹凸、皮膚のただれなどが現れます。しかし、気がつかず何カ月も経ってしまったという方も多いので、40歳以上の方は特に早期発見・早期治療のためぜひ定期的に乳がん検診を受けてください。
編集部
乳がんの検診では、どのように乳がんを発見するのですか?
吉田先生
まずはマンモグラフィと乳腺の超音波検査を行い、疑わしい所見があった場合にはさらに細胞や組織を取って調べる検査を行います。
※この記事はMedical DOCにて<乳がん検診で「要精密検査」と判定されたら? 細胞診・針生検についても医師が解説>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。