「めまい」がきつくて受診…どんな検査をするかご存じですか? 医師が解説!

めまいや吐き気を感じていても「なんとなく不調」で我慢していませんか? もしくは、医療機関を受診したくても何科にかかれば良いのかわからない、どんな検査を受けるのか知らないという方も多いと思います。そこで今回は、耳鼻科医でめまい相談医の岩崎朱見先生(人形町耳鼻咽喉科めまいクリニック 院長)にめまい診療の詳細をお聞きしました。
編集部
めまいの対処法を教えてください。
岩崎先生
めまいの診療には、多角的な問診や検査が必要です。例えば当院では、めまいの起きた時期や状況などの問診に加え、「足踏み検査」や「赤外線CCDによる眼振検査」、「重心動揺検査」「眼球運動検査」「聞こえの検査」「ビデオヘッドインパルス検査(vHIT)」などを行い、めまいの原因解明を目指します。さらに、必要に応じて、その方の個人的な環境因子を伺うこともあります。
編集部
例えばどんなことですか?
岩崎先生
一見めまいとは無関係に思われるほかの疾患の有無や、日常生活の生活習慣・背景・姿勢、運動する頻度やお仕事の状況、考え方の習慣などです。これらの因子は、自分では気が付かないうちに体になんらかのストレスを与え、めまいという形で表出されていることがあるからです。
編集部
あらためて、どのようにめまいと向き合えばいいですか?
岩崎先生
めまいに悩んでいる方はもちろんですが、「めまいかどうか分からない」と感じている方もぜひ、本当にめまいなのかどうかも含めて検査・相談ください。まずは「めまい相談医」がいることを知っていたき、1人で悩んで放置せず、一度相談いただくことをおすすめします。

監修医師:
岩崎 朱見(人形町耳鼻咽喉科めまいクリニック)
※この記事はMedical DOCにて<【耳鼻科医解説】めまいや吐き気の原因は? めまいの診療で行われる検査について>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。