気をつけるべき「生理前の胸の痛み」はご存じですか? 婦人科に受診するべき症状を医師が解説!

生理前の胸の張りに悩む女性は少なくないと思います。生理前や生理中に胸が張って痛くなるのはどうしてなのでしょうか? 今回は、生理前の胸の痛みで気を付けるべき症状について、産婦人科医であり、女性ヘルスケア専門医でもある佐藤 歩美先生(あゆみレディースクリニック高田馬場 院長)に話を聞きました。
編集部
生理前の胸の張りや痛みであれば問題ないですか?
佐藤先生
基本的には問題ないと考えて良いですが、しこりや分泌物など張り・痛み以外の症状を伴う場合は病気が隠れている可能性もありますので、念のため受診をおすすめします。逆に「いつも張るのに、今回だけ張らなかった」とか「周りは張るというのに自分だけ何もない」と心配になる人もいらっしゃいますが、こちらに関しては体調の影響と考えられますので、心配する必要はありません。やはり、しこりがある場合が最も心配なので「ブレストアウェアネス」と言われるようにご自身で定期的に触ってチェックしましょう。
編集部
乳腺外科や婦人科を受診する際、気をつけることはありますか?
佐藤先生
症状がいつ、どのように現れたのかなどを頭の中で整理しておくと、問診の際に説明しやすいと思います。また、生理周期なども、記録している方はお持ちいただけるとありがたいですね。
編集部
生理中に受診しても大丈夫ですか?
佐藤先生
基本的には大丈夫ですが場合によっては内診することもあるので、可能であれば生理期間は外した方がいいかもしれません。
編集部
あらためて、どのように生理前の胸の痛みと向き合えばいいですか?
佐藤先生
生理前の胸の張りは月経周期によるホルモンの変化によるものが多いですが、それだけでなく、疲れや忙しさによるホルモンバランスの乱れや更年期症状から来ている場合もあります。乳腺外科に相談することで、病気を早期発見できたり、症状を和らげたりすることができますので、心配な人は一度受診してみてください。

監修医師:
佐藤 歩美(あゆみレディースクリニック高田馬場)
※この記事はMedical DOCにて<「生理前に胸が張って痛い」理由を知っていますか? 原因と対策方法を産婦人科医に聞く>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。