片目だけ視力が落ちたら危険? 緑内障や白内障のサインや原因を医師が解説

片目だけ視力が低下していると言われた場合、目の酷使や体調不良が原因のこともありますが、緑内障や白内障など疾患が関係している可能性もあります。特に、年齢や症状の進行具合によっては早急な診断・治療が必要なケースもあるようです。「みねざき眼科」の嶺崎先生にお聞きしました。
編集部
目の検査を受けたら、「片目だけ視力が悪くなっている」と言われました。
嶺崎先生
片目だけ視力が悪くなった場合、まずは病的なものなのかを考える必要があります。また、患者さんの年齢も考慮します。例えば、10代で片目だけ視力が悪くなった場合には、目の使い過ぎなどで急に近視が進んだのかもしれませんし、70代の患者さんなら緑内障や白内障が原因となっているのかもしれません。
編集部
なるほど。疾患の可能性や年齢などを考慮する必要があるのですね。
嶺崎先生
はい。片目だけ視力低下を引き起こす疾患には様々なものがあり、なかには早急に対処することが求められるものもあります。そのため、原因となる疾患を速やかに特定する必要があるのです。
編集部
病気ではないのに片目だけ視力の低下が進む場合には、どのような原因が考えられますか?
嶺崎先生
スマホやパソコン、ゲームなどの操作による目の使い過ぎが考えられます。また、寝不足や体調不良などが原因となって起きる場合もあると言われています。ただし、寝不足やストレスが原因となる場合は多くが一過性ですし、片目だけ視力が低下するより、むしろ両目の視力が低下することの方が多いので、その場合はしばらく経過を見てもいいでしょう。

監修医師:
嶺崎 輝海(みねざき眼科)
※この記事はメディカルドックにて【「片目だけ視力が低下する」原因はご存じですか? 片目が悪くなる・見えにくいときの対処法も眼科医が解説!】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。