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春になると気になる「肌荒れ」 原因は花粉? 肌荒れが起こる原因を医師が解説

 公開日:2024/11/15

春になると肌荒れが気になってくる人も多いことでしょうが、その原因の理解と正しい治療をされている人は少ないのではないでしょうか?
春に肌に影響を与えがちな花粉や、その他の原因と対処法を「富士見スキンクリニック飯田橋」の小渕先生が解説していただきました。

小渕 英里医師

監修医師
小渕 英里(富士見スキンクリニック飯田橋 院長)

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東京女子医科大学医学部卒業。東京女子医科大学東医療センター(現・東京女子医科大学附属足立医療センター)皮膚科はじめ、都内複数皮膚科・美容皮膚科クリニック勤務を経た2021年、東京都千代田区に「富士見スキンクリニック飯田橋」を開院。人それぞれに異なる悩みや理想に添った診療を心がけている。日本皮膚科学会専門医、日本内科学会認定医。日本美容皮膚科学会、日本臨床皮膚科医会、日本医真菌学会の各会員。

編集部編集部

春は肌荒れのシーズンという気がします。

小渕 英里医師小渕先生

「春限定」ということであれば、花粉の刺激による影響かもしれないですね。とくに春は風が強く、アレルゲンが飛散しやすい時期です。加えて、新学期や配属先の変更などによるストレスや冬の間に乾燥してしまった肌質、紫外線の増加なども肌荒れと関係していると考えられています。

編集部編集部

花粉症になっていなくても、花粉による肌荒れを起こしてしまうのですか?

小渕 英里医師小渕先生

はい。医学的には「花粉皮膚炎」と呼ぶこともありますが、花粉症の一種と捉えてください。仕組みとしては鼻水やくしゃみと同様で、お肌の免疫が花粉と闘っているイメージです。

編集部編集部

発症のタイミングが少し遅れて、5月頃に悩むこともあるのですが?

小渕 英里医師小渕先生

個人ごとに原因が違うからですね。花粉症の頻度で多いのはスギですが、イネのように5~6月に飛ぶ花粉もあります。

編集部編集部

一般的な「花粉症の市販薬」で、お肌のトラブル対策になりますか?

小渕 英里医師小渕先生

お肌に対して、花粉症の点鼻薬や目薬ではどうにもなりません。一方、炎症を抑える花粉用の塗り薬や飲み薬は、軽い肌荒れであれば効果がある可能性はあります。それでも、症状が強くなってきたら、医師に相談して処方を受けてください。その人の肌トラブルに合った薬を選ぶことが重要です。「この市販の塗り薬は、どんな症状にも効く」と考えている人もいらっしゃいますが、自己流でむしろ悪化させてしまってから来院するケースもみかけます。

※この記事はMedical DOCにて【春先に知っておきたい肌トラブル対策「花粉が肌荒れの原因になることもある」】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

この記事の監修医師