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胃カメラは「痛い・苦しい・不快」の3拍子、つらいと感じる理由はご存じですか?

 公開日:2024/09/16
痛い・苦しい・不快

胃カメラに対して、「痛い・苦しい・不快」といったネガティブなイメージを持つ人は多いと思います。一体、なぜつらいと感じるのかについて「青葉台かなざわ内科・内視鏡クリニック」の金沢先生に解説していただきました。

金沢 憲由

監修医師
金沢 憲由(青葉台かなざわ内科・内視鏡クリニック)

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秋田大学医学部卒業。その後、秋田組合総合病院(現・秋田厚生医療センター)、秋田大学医学部附属病院、横浜労災病院で経験を積む。2023年、神奈川県横浜市に「青葉台かなざわ内科・内視鏡クリニック」を開院。日本消化器病学会専門医・関東支部評議員、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医・関東支部評議員、日本肝臓学会専門医、日本内科学会専門医、日本消化管学会専門医。難病指定医。

編集部編集部

「胃カメラの検査がつらい、不快」という声をよく耳にします。一体なぜ、つらいと感じるのでしょうか?

金沢 憲由先生金沢先生

一般に、胃カメラの検査がつらいと言われるのは、「嘔吐感」があるからです。カメラが喉を通過するとき、舌の根元に触れることで嘔吐反射が起き、吐き気を催してしまいます。

編集部編集部

そのほかにも、患者さんから「つらい」と聞くことはありますか?

金沢 憲由先生金沢先生

通常、胃カメラの検査をおこなう際は、胃の中に空気を送りながらシワを伸ばして隈なく観察します。この空気で検査中、お腹が張るためつらいと聞くこともありますね。

編集部編集部

そもそも、胃カメラとは体内をどのように通過していくのですか?

金沢 憲由先生金沢先生

胃カメラは胃内視鏡とも呼ばれ、口からカメラを挿入して「喉→食道→十二指腸→胃」、もしくは「喉→食道→胃→十二指腸」の順番に観察します。

編集部編集部

胃カメラとはどのようなものですか?

金沢 憲由先生金沢先生

細く柔らかいチューブの先にカメラがついており、そのチューブを口や鼻から挿入します。臓器を直接観察することで病気の早期発見・早期治療が可能になります。

編集部編集部

検査中、嘔吐感を覚えたらどうなるのですか?

金沢 憲由先生金沢先生

吐き気を強く感じるとチューブを喉に通しにくくなってしまいます。また、体が力んでしまい嘔吐反射が強くなったり、ゲップが出ることで胃がしぼんだりしてしまうので、再び空気を入れながら観察しなければなりません。そのため、検査時間が長くなってしまうのです。

編集部編集部

嘔吐反射やお腹の張り以外にも、胃カメラがつらいと感じる原因はありますか?

金沢 憲由先生金沢先生

ほかにも、「医師の技量や経験が不足している」「使用しているカメラが太い」なども、つらさの原因になります。通常、胃カメラを口から入れる場合には、9〜10mmの太さのカメラを使用するため、人によっては太いと感じるようです。

※この記事はMedical DOCにて【「辛い胃カメラが楽になるコツ」を専門医が解説 内視鏡検査は鼻と口や鎮静剤の有無でも変わる?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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