粉瘤は日帰りで手術ができるのをご存じですか? 所要時間・注意点などを解説
粉瘤の日帰り手術の流れや術後の注意点などについて、目黒駅前アキクリニックの秋山先生に解説してもらいました。果たして、1~2週間後に再診が必要になる理由とは?
※この記事はMedical DOCにて【粉瘤の日帰り手術、治療跡がより目立たなくなるのは「へそ抜き法(くり抜き法)」という結論】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
監修医師:
秋山 俊洋(目黒駅前アキクリニック)
編集部
念のため、日帰り手術の流れについても教えてください。
秋山先生
まずは、粉瘤なのかほかの病気なのかを診断します。当院の場合、粉瘤であれば予約なしでも当日の手術が可能です。問診や診察の時間を入れても、合計1時間くらいで終わります。当日手術希望の方がたくさんいらっしゃる場合は待ち時間が生じるので、合計2~3時間となることもあります。手術そのものの時間は、局所麻酔を入れても5~15分程度です。もちろん、別の日に手術を予約していただいても構いません。
編集部
手術後の注意点はありますか?
秋山先生
手術した箇所にガーゼやテープを貼りますので、そこだけは濡らさないようにしてください。シャワーなら、手術の翌日から可能です。ただし、別途お渡しした絆創膏で、再診までの1~2週間ほど手術痕を保護してください。なお、頭にできた粉瘤は例外です。手術後はガーゼなど貼らずに、止血が確認できたらそのままご帰宅いただけますし、洗髪も翌朝から可能です。
編集部
1~2週間後の再診が必要とのことでしたが、予後のチェックをするのですか?
秋山先生
傷のチェックと消毒をします。切開術で縫った場合には抜糸をします。また、念のため、取り出した組織を病理検査に提出しています。皮膚がんなどの可能性がないとも限らないからです。ですから、確定診断が付くのは、再診時となります。
編集部
手術跡が目立たなくなるまで、どのくらい期間をみておくべきでしょう?
秋山先生
赤みや傷痕は日を追うほどに馴染んで目立たなくなりますが、個人差や感じ方の違いはありますよね。心配であれば、実際の症例写真を見ていただきます。ニキビ跡でも消えるまで半年くらいかかることがあるので、手術後でもそのくらいかかると思っておいてください。