粉瘤の治療で「切開術」・「へそ抜き法(くり抜き法)」が適応となるケースとは?
粉瘤の治療法はご存じですか? 切開術とへそ抜き法(くり抜き法)について、費用と合わせて目黒駅前アキクリニックの秋山先生に解説してもらいました。
※この記事はMedical DOCにて【粉瘤の日帰り手術、治療跡がより目立たなくなるのは「へそ抜き法(くり抜き法)」という結論】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
監修医師:
秋山 俊洋(目黒駅前アキクリニック)
編集部
粉瘤ができてしまったらどうすればいいですか?
秋山先生
腫れやしこりが小さなうちに外科手術をするのがおすすめです。小さなうちに対処するほど、痕も目立ちにくくなります。
編集部
切開術の方が適した症例があったら教えてください。
秋山先生
大きく飛び出た粉瘤に「へそ抜き法(くり抜き法)」を用いると、かきだした後の皮膚がたるむので、切開術の適応となります。また、繰り返し炎症を起こして、周囲の組織と癒着してしまった場合も、切開術が好ましいですね。
編集部
例外を除けば、基本は「へそ抜き法(くり抜き法)」で進めるということですか?
秋山先生
当院では、炎症を起こしたケースも含めて、ほぼすべての症例をへそ抜き法でおこない、良好な治療成績に結びつけています。とくに頭皮にできた粉瘤の場合、髪の毛をそらなくていい「へそ抜き法(くり抜き法)」の方が、予後の見た目はいいですね。
編集部
双方の治療方法で、極端な費用差はありますか?
秋山先生
まず、双方とも保険の適用が可能な治療方法です。ですから、費用差はないと考えていただいて結構です。また、費用は治療方法ではなく、粉瘤の部位や大きさで決まります。