眼科医が教える「定期的に眼科を受診すべき人」4タイプ 大切な目を守るため!
はじめて眼科を受診する人やコンタクトを使用している人への受診の注意点のほか、定期的な眼科受診の重要性について、前橋みなみモール眼科の高橋先生に詳しく教えてもらいました。
※この記事はMedical DOCにて【「こんな目の異常があったら眼科へ!」眼科医が受診の目安と眼科で受けられる治療を紹介】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
監修医師:
高橋 大樹(前橋みなみモール眼科)
編集部
眼科を受診する際の注意点はありますか?
高橋先生
問診の際、症状が出始めた時期やきっかけなどを伺います。そのため、「どんな症状がいつ頃からあったのか」などを、思い出せる範囲で構いませんので説明できるようにしておきましょう。また、学校や職場の健診などで受診を勧められた場合、そちらの検査結果などもお持ちいただくといいと思います。加えて、症状によっては瞳孔を開く検査をすることがあります。ピントが合わない状態がしばらく続いて運転に支障が出ますので、可能な限り公共交通機関での来院をおすすめしています。
編集部
コンタクトレンズはどうしたらいいですか?
高橋先生
普段からコンタクトレンズをつけている人は、眼鏡を持参するようにしましょう。視力検査では裸眼と矯正それぞれの視力を測るため、コンタクトレンズは検査前に外していただきます。その後の診察では、画像を使って目の状態を説明します。その際、眼鏡がないと画面が見えづらく説明が分かりにくくなってしまうので、眼鏡は持ってきていただいた方がいいというわけです。また、診察して眼球が傷ついていた場合などは、しばらくの間、コンタクトレンズを装着しないように指導させていただくことがあります。その際、眼鏡がないと非常に不便なので普段から度数の合った眼鏡を持っているといいと思います。なお、使い捨てでないコンタクトレンズを使用している人は、レンズケースなども持ってくるといいでしょう。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
高橋先生
自覚がなくて大事に至ってしまうケースがしばしば見受けられます。とくに、糖尿病で血糖コントロールをしている人、健康診断や人間ドックで視神経乳頭陥凹拡大の指摘がある人(緑内障の可能性)、45歳以上で見えづらさを感じるようになった人(老眼や乱視の増加)、症状を感じなくても60歳以上の人(白内障の進行)などは定期的に眼科を受診しましょう。大切な目を守るために、眼科医ができることはたくさんあります。