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老人性色素斑と肝斑の治療中に求められるセルフケア・治療期間はご存じですか?

 公開日:2024/05/21
そのケア、悪化の原因かも

老人性色素斑と肝斑の治療中には、患者側のセルフケアもかかせません。しかしセルフケアを誤ると逆効果なこともあると目黒駅前アキクリニックの秋山俊洋先生は言います。そのほかにも治療期間などについて教えてもらいました。

※この記事はMedical DOCにて【皮膚科医に聞く! 老人性色素斑と肝斑が混在している場合のシミはどうやったら消える?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

秋山 俊洋

監修医師
秋山 俊洋(目黒駅前アキクリニック)

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旭川医科大学医学部医学科卒業。順天堂大学医学部大学院医学研究科修了。順天堂大学関連の医療機関を中心に、皮膚科診療の経験を積む。2016年、東京都品川区に「目黒駅前アキクリニック」を開院。自分自身がニキビやアトピー性皮膚炎で悩んでいた思いを診療に反映させている。医学博士。日本皮膚科学会専門医。日本美容皮膚科学会、日本抗加齢美容医療学会、日本抗加齢医学会、日本医学脱毛学会の各会員。

編集部編集部

老人性色素斑と肝斑の治療は、治療機器の適切な使い分けが問われるわけですか?

秋山 俊洋医師秋山先生

そうですね。ところが、使い分けをしているクリニックは少ないのが現状です。皮膚科専門医や肌診断のしっかりできる医師でないと、レーザーの使い分けができません。また、決められた標準手順のとおりに治療するクリニックがほとんどなので、一人ひとりの肌状態に合わせず、一律に照射するところが多いと思われます。なお当院では毎回、医師が肌状態を確認して、レーザーの出力を設定しています。

編集部編集部

内服薬や外用薬による治療でも、「使い分け」や「使い方」が問われそうです。

秋山 俊洋医師秋山先生

そうですね。内服薬や外用薬が必須とは限りませんが、レーザーや光治療と併用することで、機器による治療効果を高めることができます。とくに老人性色素斑と肝斑の混在ケースでは、内服治療が有効で、レーザートーニングの治療を効果的に進めることができます。また、内服薬のほかにも、美白肝斑注射や医師が監修しているドクターズコスメ、ピーリングなどがあり、やはり「使い分け」と「使い方」によって効果が変わってくるでしょう。

編集部編集部

患者側のセルフケアも、治療の効果に関係してきますよね?

秋山 俊洋医師秋山先生

はい。治療中は、紫外線対策や肌に負担をかけないスキンケアが大切です。例えば、「冬だからと日焼け止めを使わない」、「コットンでこするように化粧水をつける」、「メイク落としシートの使用で肌に摩擦を与えてしまう」などは、いずれも治療中のシミや肝斑を悪化させかねません。こうしたセルフケアの際のリスクを十分に理解していただくことが大切です。

編集部編集部

老人性色素斑と肝斑が混在しているケースでは、どれくらい治療期間がかかりますか?

秋山 俊洋医師秋山先生

まずは老人性色素斑をターゲットとしたIPLを3~4週ごとに2~3回、肝斑をターゲットとしたレーザートーニングを2週に1回の頻度で計10回、肝斑が改善したところでIPLを再び、3~4週ごとに2~3回おこないます。この進め方が高い治療効果につながり、患者さんとしても早い段階から実感できると思います。

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