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「セックス依存症」の治療法はご存じですか? 医師が教える“性欲との向き合い方”とは

 公開日:2024/05/29

「セックス依存症」はどのように治すのかご存じですか? 完治することがあるのかも気になるところです。今回は、セックス依存症の治療法や性欲との向き合い方について、医師の榎本先生に解説していただきました。

※この記事はMedical DOCにて【セックス依存症(性依存症)になりやすい人とは? 知っておきたい実態】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

榎本 稔

監修医師
榎本 稔(医療法人社団明善会)

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1935年生まれ。東京大学教養学部理科2類修了、東京医科歯科大学医学部卒業、山梨大学保健管理センター助教授、東京工業大学保健管理センター教授。1992年榎本クリニック開院、1997年より現職。日本「祈りと救いとこころ」学会理事長、日本「性とこころ」関連問題学会理事長、日本外来精神医療学会名誉理事長、日本精神衛生学会理事など。主要編著に『やめられない人々』(現代書林)、『メンタル医療革命』(PHP研究所)、『ヒューマンファーストのこころの治療―現代病が増えつづける日本の社会―』(幻冬舎)、『アルコール依存症~回復と社会復帰』(至文堂)、『こうして酒を断っている』(太陽出版)、『医者と患者』(平凡社)、『榎本稔著作集Ⅰ~V』(日本評論社)、『依存症がよくわかる本~家族はどうすればよいか?』(主婦の友社)、『性依存症の治療 暴走する性・彷徨う愛』(金剛出版)、『性依存症のリアル』(金剛出版)ほか。

編集部編集部

セックス依存症は、どのような治療で改善を目指すのでしょうか?

斉藤先生斉藤さん

性依存症の治療について、簡単に紹介したいと思います。これまで性依存症に対する認知行動療法は、主に性犯罪の問題を対象にしたものが多く、セックス依存症に対するものではありません。したがって、治療プログラムは嗜癖モデルに立脚した集団精神療法(教育プログラム・ミーティング)、薬物療法、自助グループといったプログラムを組み合わせながら、同じ問題をもった仲間とともに「今日一日」性的なクリーンな日々を積み重ねながら、依存症の問題で失ったつながりを再構築していくプロセスが依存症からの回復といえます。

編集部編集部

完治することはありますか?

斉藤先生斉藤さん

性依存症からの回復は、今後全くセックスをしないことではなく、プログラムの中で対等な人間関係の作り方や、否定的な感情を問題行動によって解決しようとしない、性行動に関する態度・価値観・ライフスタイルの修正を目的とするなど多岐にわたります。性の問題はカミングアウトをすることが困難で、当事者や家族、医療関係者を含む社会の側にも大きな偏見を持ちやすいものです。今後、我々医療関係者に求められる視点は自らの性についてオープンに語ることができる言語を獲得することと、自らの意識改革ではないかと考えています。

編集部編集部

セックス依存症とどのように向き合えばいいのでしょうか?

斉藤先生斉藤さん

セックス依存症というと「性欲のコントロールができない人」のようなイメージをもってしまいがちですが、実際には過去のトラウマや、ストレス、不安、焦燥感など現在の環境、他の依存症なども関連する複雑な病気であるようです。この病気の問題点は、自分ではどうにかしなければと思っていても他人に相談しづらく、かつ自覚もしにくいという部分にあるのかもしれません。「もしかして自分も」と思ったら、依存症を扱っている医療機関や自助グループに相談してみましょう。

この記事の監修医師

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