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“腸内環境”を整えて免疫UP! 医師が教える免疫力を高める生活習慣

 更新日:2024/03/25
免疫力を高める生活習慣とは

腸内環境を整えることは、免疫力UPにつながることをご存じですか? 今回は、免疫力を高める生活習慣について、「瀬田クリニック東京」の後藤先生に解説していただきました。

※この記事はMedical DOCにて【免疫力を高めるにはどうしたらいい? 医師が免疫機能を上げる食事や生活習慣を紹介】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

後藤 重則

監修医師
後藤 重則(瀬田クリニック東京)

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新潟大学医学部卒業。その後、新潟県立がんセンター新潟病院、新潟大学医学部、帝京大学医学部、霞が関ビル診療所などで勤務。1999年、「瀬田クリニック(現・瀬田クリニック東京)」院長に就任。日本免疫治療学会理事、日本バイオ治療法学会監事、日本再生医療学会代議員。日本癌治療学会、日本癌学会、日本産科婦人科学会の各会員。順天堂大学健康総合科学先端研究機構(JARIHES)次世代細胞・免疫治療学プロジェクト(江川記念 SETAプロジェクト)客員教授。

編集部編集部

免疫力を上げるためには、一体どうしたらいいのでしょうか?

後藤 重則先生後藤先生

よく眠る、よく笑う、規則正しい時間に寝起きする、適度な運動をする、ストレスを溜めないなど、免疫力を高めるには健康的な生活習慣が基本です。また、代謝を活発にして体温を上げることも、免疫力を高めるためには重要です。昔に比べて、現代人は普段の体温が低いと言われています。

編集部編集部

体温を上げることも大事なのですね。

後藤 重則先生後藤先生

はい。体温を上げる身体作りをすることで、免疫力が高まると考えられます。そのため、適度に筋肉をつけたり、入浴したり、運動をしたりして代謝をよくし、体温を高めることが大切です。

編集部編集部

免疫力を高めるには食事が大事とも聞きます。

後藤 重則先生後藤先生

そのとおりです。外部から身体に取り込むものは「空気」と「食べもの」の2つです。空気は同じ場所に住んでいる限り、特殊な方法以外で変えることは困難です。したがって、環境要因としては食事が重要となります。人間の体は食べたもので作られています。食べものを見直すことは、免疫力を高めるためにとても大切です。とくに気をつけたいのは、バランスの取れた食事をして腸内環境を整えることです。

編集部編集部

腸内環境と免疫力には、どのような関係があるのですか?

後藤 重則先生後藤先生

免疫に関わる免疫細胞は、約6~7割が腸内に存在しています。つまり、腸は食べものを取り込む場であり、体内と外部の境界となって、バリアが築かれているのです。そのため、腸内環境はとても大切なのです。腸内環境が整っていれば、免疫細胞は活発に活動することができます。

編集部編集部

腸内環境について、もう少し詳しく教えてください。

後藤 重則先生後藤先生

腸内には善玉菌や悪玉菌、日和見菌も生息しており、善玉菌は免疫細胞と協働し、悪玉菌の増殖を防いだり、有害物質を体外へ排出したりする役割を担っています。そのため、免疫力を上げるためには、腸内環境を改善することが大切です。

編集部編集部

具体的に腸内環境を整えるためには、どのような食事が効果的ですか?

後藤 重則先生後藤先生

善玉菌は、食物繊維やオリゴ糖、発酵食品をエサにしていますから、これらの食品を積極的に摂りましょう。また、ビタミンA、B、C、Eも免疫力をアップするのに欠かせない栄養素です。とくにA、C、Eは「抗酸化ビタミン」としても知られています。免疫が働いて病原菌を攻撃すると、そこには副産物として活性酸素が作られます。活性酸素は過剰になると、正常な細胞にもダメージを与えてしまいます。これを処理するのが抗酸化物質です。こうした栄養素を多く含む食品も、免疫力アップには大切です。

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