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【冬の紫外線対策③】冬の紫外線対策を解説! 夏との違いは?

 公開日:2023/12/27

「冬は夏に比べて紫外線が弱く、日焼け対策はしなくて大丈夫」。そんなことを考えていませんか? しかし、紫外線が弱いから油断していると、シミやシワの原因になりかねません。
“冬のスキンケア”について「よしき皮膚科・形成外科」の吉木竜太郎先生に学ぶ特集の第3回。今回は「冬の紫外線対策」について解説していただきました。

吉木 竜太郎

監修医師
吉木 竜太郎(医療法人隼会よしき皮膚科・形成外科)

プロフィールをもっと見る
産業医科大学医学部医学科卒業。大学病院や大学講師、民間企業の産業医などを経た2013年、福岡県福津市に「よしき皮膚科・形成外科」開院。法人化に伴い、「医療法人隼会」理事長就任。皮膚のことならなんも相談できる地域のかかりつけ医として診療に尽くしている。医学博士。日本皮膚科学会認定専門医。

編集部編集部

紫外線対策グッズそのものは、夏と冬で違うのでしょうか?

吉木竜太郎先生吉木先生

基本的には違いません。なお、「SPF」や「PA」などの数値で使い分けるというより、「落ちてきたら塗り直す」ことに注意を向けましょう。夏だと汗などで日焼け止めが流れてしまいますが、冬で心配なのはタートルネックや襟巻きなどとの“こすれ”でしょうか。ベースにするクリームなどとは別に、「携帯用のスプレータイプ」を用意しておくと便利です。スプレータイプは、あくまで簡単な塗り直し用として使用してください。

編集部編集部

冬だと安心して「薄塗り」にしそうですが?

吉木竜太郎先生吉木先生

薄塗りは、ほとんど意味がありません。理想をいえば、「白残り」するくらい塗ってやっと効果が現れます。しかし、白残りはみっともないですから、「その少し手前くらいの量」が現実的なのでしょう。それでも、結構な量を塗ることにはなりますよ。

編集部編集部

冬は、肌が乾燥する季節でもありますよね?

吉木竜太郎先生吉木先生

「夏と冬、それぞれに異なった工夫」も求められそうです。私は、塗る順番として、「保湿が先で、日焼け止めは後」と指導させてもらっています。保湿剤は皮膚からの水分の喪失を防ぎ、バリア機能の維持・改善を目的として使用します。さらに日焼け止めは、紫外線という外からの敵を防ぐ追加のバリアですからね。なお、オール・イン・ワンの商品より、それぞれ別個の保湿剤なり日焼け止めなりを推奨します。

編集部編集部

最後に、読者へのメッセージがあれば。

吉木竜太郎先生吉木先生

お肌の老化の原因は紫外線です。究極のスキンケアグッズと言えば化粧水でも乳液でも美容液でもなく「日焼け止め」と思って、しっかりとした紫外線対策を心がけましょう。夏と冬の違いが出るとしたら「日焼け止めが落ちやすいか否か」であって、スキンケアの本質は変わりません。

この記事の監修医師

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