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【冬の紫外線対策②】紫外線の「UVA」「UVB」それぞれの違いを解説

 更新日:2023/12/22

「冬は夏に比べて紫外線が弱く、日焼け対策はしなくて大丈夫」。そんなことを考えていませんか? しかし、紫外線が弱いから油断していると、シミやシワの原因になりかねません。
“冬のスキンケア”について「よしき皮膚科・形成外科」の吉木竜太郎先生に学ぶ特集の第2回。今回は「UVAとUVBの違い」について解説していただきました。

吉木 竜太郎

監修医師
吉木 竜太郎(医療法人隼会よしき皮膚科・形成外科)

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産業医科大学医学部医学科卒業。大学病院や大学講師、民間企業の産業医などを経た2013年、福岡県福津市に「よしき皮膚科・形成外科」開院。法人化に伴い、「医療法人隼会」理事長就任。皮膚のことならなんも相談できる地域のかかりつけ医として診療に尽くしている。医学博士。日本皮膚科学会認定専門医。

編集部編集部

梅雨時は、曇り空が紫外線を遮ってくれるイメージがあるのですが。

吉木竜太郎先生吉木先生

残念ながら、紫外線は曇り空を通り抜けて、地上に降り注いでいます。紫外線は目に見えない光なので自覚しにくいですよね。また、同じ紫外線にも2種類あり、皮膚の表面に作用するものと皮膚の深くまで到達するものがあります。皮膚の深くまで到達する紫外線を、波長の違いから「UVA」と呼んでいます。

編集部編集部

もう一方の紫外線は「UVB」ですよね、聞いたことがあります。

吉木竜太郎先生吉木先生

UVB」はお肌の表面近くまでしか到達しない代わりに、メラノサイトという“色素工場”を活性化させます。他方の「UVA」はお肌の奥まで浸透し、どちらかというとシワやたるみの原因になります。ただし「UVA」にも、すでにできた色素をさらに黒くする働きがあるので、シミやソバカスと無縁ではありません。

編集部編集部

「UVA」と「UVB」の季節による量の変化は?

吉木竜太郎先生吉木先生

双方共に「夏に多く、冬は少ない」が大前提です。とくに「UVB」の量は夏に著しく増加します。そこで、「夏にUVBをカットして、メラノサイトにおとなしくしていてもらおう」という考え方が生じてきているのでしょう。発がんとの関連も、「圧倒的にUVBの影響のほうが強い」とされています。

編集部編集部

しかし、雲や窓をスルーしてくる「UVA」もお肌に悪さをするわけですか?

吉木竜太郎先生吉木先生

はい。ですが、あまり難しく考えず、「夏でも冬でも、しっかり紫外線対策をしましょう」ということでいいと思います。具体的な紫外線対策について、気になることがあれば皮膚科で相談してみてください。

この記事の監修医師

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