「冷え性」を漢方薬で改善! 冷え対策に効果的な漢方薬の種類を医師が紹介
公開日:2023/12/06
「冷え性」で悩んでいる人におすすめしたいのが、副作用が少なく、身体にも優しい漢方薬です。今回は、冷え性に効果的な漢方薬の種類について「すみれが丘そよかぜクリニック」の芹澤先生に解説していただきました。
監修医師:
芹澤 敬子(すみれが丘そよかぜクリニック)
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富山医科薬科大学(現・富山大学)医学部医学科卒業。その後、国立病院機構静岡医療センター内科、東邦大学医療センター大森病院東洋医学科、神奈川県立がんセンター東洋医学科などで経験を積む。2019年11月、神奈川県横浜市に位置する「すみれが丘そよかぜクリニック」の院長就任。患者一人ひとりの気持ちに寄り添い、希望に沿った診療を心がける。日本東洋医学会漢方専門医。
編集部
冷え性におすすめの漢方薬はありますか?
芹澤先生
前提として、冷え性に効く漢方薬には色々な種類があり、一人ひとりの症状や体質に合わせて選択します。例えば、体力が中等度以上で足や指先などの末端が冷える人には「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ)」という漢方薬が適しています。
編集部
ほかにも冷え性に効く漢方薬はありますか?
芹澤先生
「十全大補湯(ジュウゼンタイホトウ)」という、疲労・倦怠感、貧血、食欲不振、寝汗などを伴う冷え性に適している漢方薬もあります。
編集部
症状によって、使い分けが必要なのですね。
芹澤先生
そうです。あとは、ストレスなど自律神経の乱れで冷え性が起きている場合には「加味逍遙散(カミショウヨウサン)」を、下半身が冷えて上半身はのぼせる人の場合には「桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)」を、下半身が冷えて重たいと感じる人には「苓姜朮甘湯(リョウキョウジュツカントウ)」がおすすめです。このように、その人に適したものを使うことが冷え性対策で重要になってきます。
編集部まとめ
冷え性に効果のある漢方薬はいくつか種類があり、体質や症状によって使い分けるのが重要とのことでした。冷え性で悩んでいる人は、ぜひ漢方薬の服用も検討してみてくださいね。