「ヘモグロビンA1cを下げる食べ物」はご存知ですか?病気についても医師が解説!
ヘモグロビンA1cを下げる食べ物は何がある?Medical DOC監修医が血液検査の見方や基準値・主な原因と病気のリスク・対処法などを解説します。
※この記事はMedical DOCにて『「ヘモグロビンA1cを下げる食べ物」はご存知ですか?病気についても医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。
監修医師:
中川 龍太郎(医療法人資生会 医員)
目次 -INDEX-
医師が薦める「ヘモグロビンA1cを下げる食べ物・飲み物」とは
基本的にこの食品さえ食べていれば大丈夫というものはありません。日々の食事のバランスが取れているか、ということが重要になります。
その中で、血糖値をあげにくい食材やヘモグロビンA1cの改善に役立つ食材というのはありますので、それらをご紹介します。
「ヘモグロビンA1cを下げる食べ物」
HbA1cレベルを下げるのに役立つ食品として、玄米、卵、豆類、ナッツ、チアシード、亜麻仁、低脂肪ヨーグルト、しらたき麺、シナモン、エキストラバージンオリーブオイル、ニンニク、ターメリック、リンゴ酢があります。これらは低血糖指数を持つ(G I値が低い)か、食物繊維が豊富である、またはインスリン感受性を改善する成分を含んでいます。
「ヘモグロビンA1cが上がってしまう食べ物」
ヘモグロビンA1cを上げやすい食品としては、糖分やカロリーの高い加工食品や飲料があります。特に血糖値に大きな影響を与える食品には以下のようなものがあります:
甘い飲み物:通常の炭酸飲料、清涼飲料水のほかフルーツジュースや野菜ジュース、アイスティーなども意外と砂糖とカロリーが多く含まれています。
特別なコーヒー飲料:甘いカフェオレなどは多くの砂糖、カロリー、飽和脂肪を含むため、ブラックコーヒーの方が良いでしょう。
加糖シリアル:健康的なイメージを持たれる朝食のシリアルは意外と炭水化物が多く、健康的な選択とは言えません。
シャーベット:アイスクリームに比べて炭水化物がほぼ倍含まれています。
これらの食品は、血糖値を急上昇させる可能性がありますので、糖尿病を管理している場合は特に注意が必要です。また、白いジャガイモは特に血糖値を上げやすい食品です。焼いた白いジャガイモは、砂糖をまぶしたドーナツよりも血糖値を高める可能性があるという報告もあります。
「ヘモグロビンA1cを下げる飲み物」
ヘモグロビンA1cを下げる飲み物というのはありません。糖尿病を悪化させる上記の飲料を避けるようにしましょう。
具体的には水やお茶、ブラックコーヒーや無糖の紅茶などが該当します。
「ヘモグロビンA1cを下げる食品」についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「ヘモグロビンA1cを下げる食品」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
ヘモグロビンA1cを下げる食品のランキングを教えてください。
中川 龍太郎(医師)
特にランキングはありませんが、先述の玄米、卵、豆類、ナッツ、チアシード、亜麻仁、低脂肪ヨーグルト、しらたき麺、シナモン、エキストラバージンオリーブオイル、ニンニク、ターメリック、リンゴ酢などが効果的とされています。
日本食で導入しやすいかどうかを加味すると、玄米や豆類、低脂肪ヨーグルトやナッツはランキング上位の食品と言えるかもしれません。
ヘモグロビンA1cを下げるための食べ物以外の対処法はありますか?
中川 龍太郎(医師)
運動療法が効果的です。
HbA1cが高いと食事に気をつけても糖尿病になる危険性がありますか?
中川 龍太郎(医師)
数値にもよりますが、HbA1cが高いのであればすでに糖尿病になっている可能性も大いにあります。
コンビニで買える食材でHbA1c・血糖値を下げる効果があるのは何ですか?
中川 龍太郎(医師)
下げる効果のある食材はありません。
まとめ 「ヘモグロビンA1cを下げる食品は」低GIの玄米や豆類!
今回は糖尿病に関連した食品のテーマで解説しました。
ヘモグロビンA1cをあげにくい食材を意識的に選択し、さらに総摂取エネルギー量も計算することで糖尿病リスクを下げていきましょう。
「ヘモグロビンA1cが高い」ときに考えられる病気
「ヘモグロビンA1cが高い」から医師が考えられる病気は4個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
血液内科の病気
- 異常ヘモグロビン症
腎臓の病気
HbA1cの数値に関わる疾患は上記が挙げられます。糖尿尿以外にこれらを合併している際は、病気のコントロールに専門性が必要になりますので、糖尿病内科などの専門科を受診することをお勧めします。
参考文献