目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 配信コンテンツ
  3. 【闘病】難病で「真っ白になった指先」と“頭”… 関節痛に始まった『自己免疫疾患』

【闘病】難病で「真っ白になった指先」と“頭”… 関節痛に始まった『自己免疫疾患』

 公開日:2026/02/01

多忙な時期に指先の変色から難病「混合性結合組織病」が判明したemi_kさん(仮称)。40度の高熱や肝炎を繰り返し、15年勤めた愛着ある職場を断念せざるを得ませんでした。キャリア喪失の不安に直面しつつも、自身の限界を認めて「休む勇気」を選択。経済的自立と健康のバランスを模索し、無理のない範囲での再出発を目指す彼女の等身大の軌跡を紹介します。

※本記事は、個人の感想・体験に基づいた内容となっています。2021年11月取材。

emi_kさん

体験者プロフィール
emi_k(仮称)

プロフィールをもっと見る

仙台市在住、1986年生まれ。2児の母。アルツハイマー型認知症の義母や高齢の義父と暮らしている。診断時の職業はドラッグストアの店員。2020年12月ごろから体に異変を感じ、2021年5月に混合性結合組織病(指定難病)と診断。その後2週間の高熱や急性肝炎で休職を繰り返し、2021年9月に15年勤めた会社を退社。現在は自宅で家事をしながら療養中。

村上 友太

記事監修医師
村上 友太
※先生は記事を監修した医師であり、闘病者の担当医ではありません。

関節痛と指先が白くなるだけで、元気だと思っていた

関節痛と指先が白くなるだけで、元気だと思っていた

編集部編集部

病気に気づいたきっかけとなる症状・出来事を教えてください。

emi_kさんemi_kさん

義父が高齢のため、私達の目の届く範囲に引越しさせようと、義実家の処分などに忙しくしていた頃、指先が冷たく真っ白になるレイノー現象と、関節痛が現れ、近所の整形外科を受診しました。

編集部編集部

最初に受診した病院での説明を教えてください。

emi_kさんemi_kさん

指先が白くなるのは、外出した時や精神的に緊張した時だけでしたので、受診中に症状は現れませんでした。指先が白くなった時の写真をスマホで撮っていたので、それを先生に見てもらったところ「それはレイノー現象で、膠原病の患者に多い」と言われました。膠原病は遺伝も関係するらしく、父の家系に関節リウマチ患者がいることや、父がリウマチ予備軍と言われていることも伝えました。すると、関節痛がある部位のレントゲン撮影をしたり、エコーで血流を調べたり、炎症があるかどうかの検査を受けることになりました。

編集部編集部

ご家族にリウマチの方がおられるのですね。

emi_kさんemi_kさん

はい。ただ、私は全く症状が見られなかったのですが、念のため血液検査を受けました。その結果、関節リウマチ特有の反応は見られなかったものの、別の膠原病の可能性があるということで、総合病院を紹介されました。

編集部編集部

総合病院では、どのような検査を受けましたか?

emi_kさんemi_kさん

詳しくはわかりませんが、そこでも血液検査を受けました。検査当日は診断がつかず、改めて2週間後に来てくださいとだけ言われ、不安な2週間を過ごした後、検査結果説明で、混合性結合組織病(指定難病)と診断されました。

編集部編集部

混合性結合組織病が判明した時、どのような心境でしたか?

emi_kさんemi_kさん

先生は丁寧にゆっくり話をしてくれましたが、指定難病というパワーワードにただただ呆然とし、あまり説明が頭に入ってきませんでした。しかし、診断がついたことで少しホッとしたのも事実です。何かわからないけど症状がある状態というのは、とても不安でしたから。

編集部編集部

病気が判明した時、家族や周囲の反応はどうでしたか?

emi_kさんemi_kさん

実家の家族は皆、ビックリしてショックを受けていたのですが、親族に膠原病患者がいたため、何となく病気に対する理解はできているようにも見えました。問題は夫で、「指定難病」や「混合性結合組織病」といった聞き慣れない病名に戸惑いを隠せない感じでした。正直それは私も同じ気持ちでした。

治療開始後の生活や仕事

治療開始後の生活や仕事

編集部編集部

医師から、どのように混合性結合組織病の治療を進めると説明されましたか?

emi_kさんemi_kさん

まず、この病気は関節に炎症が起きたり、肺高血圧症という疾患が合併したりすることがあるため、定期的に関節と肺のレントゲンを撮って、経過観察をすると言われました。病気の程度が把握できるまでは毎回血液検査を受けました。幸い、数回の受診で私は軽症だと診断されたので、強い薬(ステロイド)は極力使わず、「このままの状態をキープしていくのがベストです」と言われました。

編集部編集部

では、どのようなお薬を使っているのですか?

emi_kさんemi_kさん

レイノー現象を緩和するための血流を良くする薬や、関節痛を和らげる薬を使っています。あと降圧剤、発熱があった時の頓服にロキソニン錠、ロキソニンテープを使っています。

編集部編集部

薬による副作用はありましたか?

emi_kさんemi_kさん

以前処方されていた薬は体に合わず、めまいやふらつきがありましたが、薬を変えてもらって今の薬になってからは落ち着いています。

編集部編集部

入院治療はされましたか?

emi_kさんemi_kさん

幸いなことに入院はありません。ですが、疲れたりストレスが溜まったりすると免疫が落ち、40度の発熱が14日間も続いたことがあります。また、急性肝炎になった時は「高齢者なら即入院の数値です」と言われ、絶対安静を指示され、1か月間の休職を2回繰り返しました。

編集部編集部

治療開始後、生活や仕事それぞれにどのような変化がありましたか?

emi_kさんemi_kさん

2021年に入り長期の発熱による2回の休職、そしてその休職によるストレスも相当なものだったので、15年勤めた会社を退職しました。職場環境はとても良く、人間関係も良好で、短時間でも働きたかったのですが、主人と相談し、自分の体調、義母の介護、育児、家事を考え、泣く泣く退職を選びました(その後2022年4月より働く、新たな勤務先が決定)。

編集部編集部

現在の体調、生活の様子を教えてください。

emi_kさんemi_kさん

現在、関節痛はそこまではありません。体を休める事を意識すれば、大きく体調を崩すこともなく過ごせています。また仕事に復帰するなら、体に負担の少ない仕事であればできるかなと思いますが、どの程度の疲れで体調が悪くなるのか自分でもまだ把握できていない状況です。

編集部編集部

もし昔の自分に声をかけるとしたら、どんな助言をしますか?

emi_kさんemi_kさん

口癖の「大丈夫」は、本当は大丈夫じゃないときに出ている言葉だよ。もっと周りに甘えて助けを求めなさい。そして少し立ち止まって、休むことも大事だよ、と言いたいですね。

※この記事はメディカルドックにて《【闘病】「SNSで相談したり、励まし合うことが心の支えになった」《混合性結合組織病》》と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

なお、メディカルドックでは病気の認知拡大や定期検診の重要性を伝えるため、闘病者の方の声を募集しております。皆さまからのご応募お待ちしております。

 
(後編)【闘病】ネットは重症例が多く、Instagramでの交流が支えに

この記事の監修医師