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インプラントが骨と結合するまでの期間は? 治療中の食事・生活・注意点【歯科医師解説】

 公開日:2025/11/20
【術後2~6ケ月】インプラントが骨に定着するまでの経過と注意点

インプラント治療では、多くの患者さんが手術後の経過や生活上の制限などに不安を感じています。「手術直後の食事は何を食べたらいい?」「運動はいつから始められる?」などの術後に関する疑問は尽きません。そこで、インプラント手術後、インプラントが骨に定着するまでの経過と注意点について、クローバー歯科・矯正歯科あべの天王寺院の永井先生に解説してもらいました。

永井 伸人

監修歯科医師
永井 伸人(クローバー歯科・矯正歯科あべの天王寺院)

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国立徳島大学歯学部卒業。愛媛大学医学部附属病院歯科口腔外科研修医を経て、大阪の歯科医院にて研鑽を積む。同法人の副院長を務めた後、医療法人真摯会に入局。現在はクローバー歯科・矯正歯科あべの天王寺院の院長として、患者様一人ひとりに最適な「個別解」を提案する診療を実践。患者さんごとに経済状況や年齢、将来の展望を考慮した総合的な治療計画を立案し、誠実な診療を心がけている。日本口腔インプラント学会、日本顎咬合学会所属。

編集部編集部

インプラントが骨と結合するまで、一般的にどのぐらいの期間がかかりますか?

永井 伸人先生永井先生

術後、インプラントが骨と結合するまでには、通常3~6ヶ月程度の期間が必要です。ただし、この期間は患者さんの骨の状態や手術範囲によって変わってきます。骨の状態が良好で、手術が順調に進んだ場合は3ヶ月程度で結合が完了することもありますが、骨を増やす処置が必要な場合や手術範囲が広い場合は、半年ほどかかることもあります。

編集部編集部

この期間に起こりやすいトラブルに、どのようなものがありますか?

永井 伸人先生永井先生

患部を頻繁に触ったり、無理な力を加えたりすると、インプラントの定着が妨げられてしまうため注意が必要です。また、患部に細菌が感染すると、インプラントが骨にうまく結合しない可能性もあります。さらに、喫煙習慣のある方や糖尿病のコントロールができていない方は治癒が遅れたり、結合が不十分になったりするリスクが高くなります。

編集部編集部

インプラントが骨に定着するまでの期間、運動や食事、そのほか日常生活で注意すべきことは何ですか?

永井 伸人先生永井先生

インプラント周囲に感染が起きないように、毎日のケアを徹底して口内を清潔に保つことも重要です。そのほかについては、運動や食事などでとくに制限はないので、普段通りの生活を送っていただいて問題ありません。

編集部編集部

仮歯が入ったら、普段通りの食事をしても問題ないのでしょうか?

永井 伸人先生永井先生

仮歯が入ると、ある程度普通の食事が可能になります。ただし、仮歯は自身の歯や最終的に入る人工歯ほど強度がないため、硬すぎる食べ物や粘着性の高い食品は控えたほうがよいでしょう。具体例を挙げると、ナッツ類やせんべい、硬いパン、キャラメルなどは要注意です。これらの食品を極力避けていただければ、通常通りの食事を楽しんでいただけます。

※この記事はMedical DOCにて<インプラント治療直後から硬い物は食べれる? 手術後の経過と必要なケアを歯科医が解説>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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