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永久歯が生えてこない… 埋伏歯の早期発見のチェックポイントと治療方法を医師が解説

 公開日:2025/04/06
埋伏歯を早期に発見するポイント・治療法は?

「歯並びが気になる」「大人の歯がなかなか生えてこない」などのお悩みの原因に「埋伏歯(まいふくし)」の存在があります。そこで、埋伏歯を早期に発見するポイントや、治療法を「さつき野歯科・矯正歯科医院」の寺久保先生に解説していただきました。

寺久保 美紀子

監修歯科医師
寺久保 美紀子(さつき野歯科・矯正歯科医院)

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岩手医科大学歯学部卒業。その後、岩手医科大学矯正科入局。2008年、新潟県新潟市に位置する「さつき野歯科・矯正歯科医院」の副院長として矯正治療を担当。むし歯や歯周病の治療、矯正治療に加えて、予防歯科にも積極的に取り組んでいる。日本矯正歯科学会認定医。

編集部編集部

埋伏歯を早期に発見するためには、どのような点に注意したらいいでしょうか?

寺久保 美紀子先生寺久保先生

日頃から歯科健診を習慣化し、定期的にレントゲンを撮ってもらうことが埋伏歯における早期発見の最優先事項だと思います。また、お子さんの場合は永久歯が生えた後、半年~1年が過ぎても隣の永久歯が生えてこない場合は、かかりつけ歯科医に相談していただくのが発見の第一歩です。永久歯の生え変わりの時期は定期的に受診し、永久歯が正常に生えているか、本数に問題ないかをチェックしてもらいましょう。

編集部編集部

埋伏歯が見つかった場合、どのような治療がおこなわれますか?

寺久保 美紀子先生寺久保先生

自然な萌出が見込める埋伏歯については、萌出に障害となるもの(乳歯・スペースの不足)を取り除いてあげて、生えてくるのを待つこともあります。ただ、この方法でも生えてこない場合は、歯ぐきや骨を少し開く「開窓(かいそう)」という処置をおこないます。その後、埋伏歯に器具をつけて引き出す「牽引(けんいん)」という治療をおこないます。埋伏歯を引き出した後は、通常の矯正治療で歯並びを整えていきます。

編集部編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

寺久保 美紀子先生寺久保先生

埋伏歯の対応については、全ての永久歯が生えてからおこなうのではなく、比較的早期に治療介入することが望ましいケースもあります。乳歯がなかなか抜けない、あるいは乳歯が抜けて何カ月も経つのに永久歯が生えてこない場合は、早めにかかりつけ歯科医院を受診することをおすすめします。経過観察しても改善しない場合には、大学病院や矯正専門医に相談するといいでしょう。

※この記事はメディカルドックにて<歯並びや口腔内に影響を及ぼす「埋伏歯(まいふくし)」とは? 放置のリスクや早期発見のポイントを歯科医が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

この記事の監修歯科医師

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